関係会社間取引シナリオの仕掛品振替

仕掛品振替の場合、仕掛品はあるワークセンタから別のワークセンタに振り替えられます。それぞれのワークセンタはエンティティとして定義されています。それぞれのエンティティは、異なる内部財務エンティティに属しています。出荷ワークセンタは入庫ワークセンタに請求書を送付します。なぜなら、所有権がある内部法人から別の内部法人に直接変更するからです。サポートする価格発生元は、[原価加算]です (利益なし)。

関係会社間取引オーダの場合、出荷ワークセンタが販売エンティティとなり、受入ワークセンタが購買エンティティとなります。

業務プロセス

製造プロセスでは、[仕掛品振替]シナリオを以下のように使用します。

  • 工程管理製造オーダでは、所属する会計エンティティが異なるワークセンタに関して 2 つの操作が行われます。
  • 組立管理組立オーダでは、所属する会計エンティティが異なるワークセンタに関して 2 つの組立ラインが使用されます。

このシナリオでは、請求または収益および原価の転記が実際原価に基づきます。これは修正できません。

工程管理

製造オーダには、複数の操作が含まれ、それぞれのワークセンタが実行します。製造オーダは、計算オフィスにリンクします。関係会社間取引関係が以下に存在する場合、[仕掛品振替]シナリオが適用されます。

  • 製造プロセスの 2 つの連続操作とリンクするワークセンタ
  • 直近操作のワークセンタおよび製造オーダの計算オフィス

操作または製造オーダ全体の完了が報告されると、関係会社間取引オーダおよびリンクする取引ラインが生成されます。発生元オーダは、[仕掛品振替] 取引タイプの倉庫管理オーダであり、ワークセンタ間で半製品または完成品を振り替えます。このシナリオでは、関連オーダが存在しません。

[関係会社間取引オーダ取引ライン (tcitr3110m000)] セッションでは、製造オーダは購買ビジネスオブジェクトとなります。

組立管理

組立構造において、組立ラインはワークセンタが代表する各計算オフィスにそれぞれリンクさせることができます。関係会社間取引関係がワークセンタ間で存在する場合、[仕掛品振替]シナリオが適用されます。関係会社間取引オーダおよび取引ラインの作成プロセスは、工程管理と同様に行うことができます。倉庫管理[仕掛品振替]オーダが発生元オーダとなります。