関係会社間取引価格訂正

さまざまな関係会社間取引シナリオでは、関係会社間価格は、取引ラインの作成後に変更される場合があります。関係会社間価格は、外部販売価格や購買価格などの発生元オブジェクトの価格に基づきます。

発生元オブジェクトの価格が取引ラインの作成後に変更された場合、新しい取引ラインが作成されます。[関係会社間取引オーダ取引ライン (tcitr3110m000)] セッションの新たな取引ラインでは、訂正チェックボックスがオンにされます。新たな取引ラインの親として古い取引ラインが保存されます。

また、親取引ラインフィールドの新たな取引ラインには、親取引ラインの位置番号が表示されます。関係会社間価格の発生元は、[関係会社間取引オーダ取引ライン (tcitr3110m000)] セッションの訂正発生元フィールドに表示されます。

例 - シナリオ [外部資材納入販売]

販売オーダでは、外部販売価格が EUR 200 となっています。関係会社間価格は、外部販売価格に基づきますが、10% 値下率が適用されます。したがって、顧客は販売オフィスに対して EUR 200 を支払い、販売オフィスは商品を顧客に納入する倉庫に対して EUR 180 (200 - 10%) を支払う必要があります。

出荷後の販売価格は 150 に引き下げられます。つまり、顧客は EUR 150 のみ支払い、販売オフィスは倉庫に対して EUR 135 (150 – 10%) を支払うことになります。

その結果、次の取引ラインが作成されます。

  • 当初の関係会社間価格 EUR 180 を表示する取引ライン 1
  • 関係会社間販売価格訂正 EUR -45 を表示する取引ライン 2。この取引ラインでは、訂正チェックボックスがオンになり、親取引ラインフィールドに取引ライン 1 の位置番号が表示されます。

例 - シナリオ [内部資材納入]

このシナリオでは、出荷数よりも少ない品目が入庫された場合に転送オーダに対して訂正が行われます。たとえば、10 品目が出荷されて 8 品目が入庫された場合、2 品目の出荷差異となります。請求は、8 品目についてのみ可能です。

在庫処理パラメータ (whinh0100m000) セッションでは、出庫倉庫と受入倉庫のいずれに責任を割り当てるか指定できます。出庫倉庫に責任を割り当てる場合、新規の子取引ラインが作成され、入庫されていない 2 品目の控除価額が表示されます。