関係会社間取引における外注デポ修理 - 処理および設定
1 つの財務エンティティが別の財務エンティティに代わって作業または活動を実施し、それらの作業または活動に関連する資材や労務などの原価を負担します。
ワークセンタ WCA1 およびサービス部署 SDA2 は組織 A のエンティティです。ワークセンタ WCA1 は財務会社 FA1 に所属し、サービス部署 SDA2 は財務会社 FA2 に所属しています。両方の財務会社は、組織 A の一部でもあります。
外部顧客のメンテナンス販売オーダを処理するには、サービス部署 SDA2 がワークセンタ WCA1 に対し、外部顧客に代わって品目 R1 の修理を行うよう指示します。SDA2 は、外部顧客に請求を行います。かかった費用を補填するため、WCA1 は SDA2 に資材および労務を実際原価で請求します。
業務プロセス
このシナリオはメンテナンス販売オーダに適用され、親および 1 つ以上の子関係会社間取引オーダを使用します。親オーダにおいて、WCA1 は販売エンティティで、SDA2 は購買エンティティです。また、親オーダでは、主品目、全体価格発生元、売上原価 (COGS) 合計および子オーダの収益が表示されます。
子関係会社間取引オーダでは、修理品目、労務費、またはサービスエンジニアによって記帳された時間数が表示されます。主品目を修理するために異なる品目が使用された場合、それぞれの修理品目に子オーダが作成されます。
同一の修理品目に対する複数の出庫は、1 つの子オーダに結合できます。別々のエンジニアによる労務記帳は、次の属性が一致する場合、1 つの子オーダに結合できます。
- [作業オーダ]
- [労務ライン]
- [活動ライン]
- [参照活動]
- [タスク]
- [原価構成要素]
- [労務タイプ原価]
- [労務単価コード]
関連する作業オーダでは、担当ワークセンタや、修理される品目などの全体的な情報が表示されます。作業オーダは、資材資源ラインや時間会計ラインなどのさまざまな資源ラインにリンクされます。
関連する作業オーダが保存される際、関係会社間取引オーダが作成されます。作業オーダラインが保存される際、子関係会社間取引オーダが作成されます。
関連する作業オーダがクローズされる際、取引ラインが作成されます。作業オーダをクローズするには、親および子関係会社間取引オーダの販売および購買部分が承認される必要があります。
外注デポ修理シナリオにおける子オーダ
価格発生元が時間と資材である外注デポ修理シナリオでは、主品目を修理するために使用する品目 (資材) をワークセンタからサービス部署に請求できます。これは子関係会社間取引オーダに表示されます。これらの子オーダのシナリオは[内部資材納入]です。
サポートする価格発生元
- [時間と資材]
- [商業価格]
サブシナリオの [労務] および [内部資材納入] では、価格発生元は次のようになります。
サポートする価格発生元
- [原価加算]
- [商業価格]
サブシナリオ[その他]では、価格発生元は次のようになります。
サポートする価格発生元
- [原価加算]
- [ゼロ価格]
設定
- ワークセンタ WCA1 およびサービス部署 SDA2 は両方とも組織 A のエンティティとして定義されています。
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関係会社間取引合意 (tcitr1600m000) セッションで、関係会社間取引合意 SDR-A1 を次のように設定します。
- 関係会社間取引シナリオ[外注デポ修理]。
- 価格発生元[時間と資材]
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労務および経費を請求するには、関係会社間取引合意 - 振替価格設定ルール (tcitr1605m000) セッションで、[労務] サブシナリオを選択します。
- サブシナリオ [労務] では、関係会社間取引合意 - 時間と資材 (tcitr1610m000) セッションで価格発生元 [原価加算] を選択します。
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関係会社間取引関係 (tcitr2600m000) セッションで、関係会社間取引関係 A1 を次のように定義します。
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差出人エンティティ WCA1 から宛先エンティティ SDA2
広い範囲のエンティティをまとめるには、エンティティ WCA1 および SDA2 が属する企業単位または財務会社に差出人と宛先の取引関係を定義します。
- [合意] タブで、関係会社間取引シナリオ [外注デポ修理] および関係会社間取引合意 SDR-A1 を選択します。
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