関係会社間取引関係の検索順序

販売オーダや倉庫転送オーダなどのオーダが作成される際、アプリケーションではオーダに含まれるエンティティに関係会社間取引関係が利用可能かどうかをチェックします。利用可能な場合、関係会社間原価および利益の記入を転記する必要があり、指定した場合、該当する関係会社間取引シナリオ関係会社間取引合意に基づき内部請求を作成する必要があります。

オーダに含まれるエンティティに対応するさまざまな取引関係が使用可能です。利用可能な関係の中で、最も詳細なレベルで定義された関係が優先されます。

以下の関係会社間取引関係は、オーダ SLS A に関連するエンティティに対応します。

関係 差出人 宛先
1 [企業単位] A [任意の企業単位]
2 [企業単位] A [エンティティ] 販売オフィス B

関係 2 は、より詳細なレベルで定義されています。このため、関係 2 が優先されます。結果として、関係 2 の取引合意が関係会社間原価および利益の記入の金額および内部請求の金額 (指定されている場合) を決定します。

[関係会社間取引関係の検索順序] パラメータ

[関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000)] セッションの関係会社間取引関係の検索順序パラメータの設定で、関係会社間取引関係の差出人側と宛先側のどちらを優先するか決定します。

次の関係会社間取引関係があります。

  • 倉庫 W1 から任意の企業単位
  • 任意の企業単位から販売オフィス S2

W1 と S2 との内部請求では、両方の関係が該当します。[関係会社間取引関係の検索順序] パラメータの設定が差出人の場合、開始側の最も詳細なレベルの関係が優先されます。つまり、差出人倉庫 W1 から宛先の任意の企業単位が優先されます。優先順位の設定が終了側の場合、ほかの関係に優先順位が割り当てられます。