ボイコットおよび禁輸措置のコンプライアンスチェックを実行した場合の影響

ボイコットおよび禁輸措置のコンプライアンスチェックを実行すると、次の伝票が影響を受けます。

  • 販売オーダおよび購買オーダ
  • 出荷、入庫、および返品オーダ

販売オーダおよび購買オーダ

販売オーダまたは購買オーダに対してコンプライアンスチェックを実行する場合は、次の項目に基づいてチェックが実行されます。

  • オーダに指定された取引先、輸送元の国、輸送先の国
  • 有効なボイコットと禁輸措置に指定された取引タイプおよび有効期間

考えられるシナリオは次のとおりです。

  • オーダに有効な禁輸措置/ボイコットラインが存在しない。この場合、コンプライアンスチェック結果は [伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000)] セッションに書き込まれません。
  • 次の理由から適用できない禁輸措置/ボイコットラインが存在する。
    • 禁輸措置/ボイコットラインが有効になっていない。
    • オーダに関連する期間において、禁輸措置/ボイコットラインが有効ではない。
    • オーダにリンクされた品目が除外されているか、禁輸措置/ボイコット品目ラインに含まれていない。
    • オーダにリンクされた取引先または国にライン例外が存在する。

    この場合、[成功] タイプのコンプライアンスチェック結果が [伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000)] セッションに書き込まれます。

  • 禁輸措置/ボイコットが存在し、オーダに適用される。この場合、[失敗] タイプのコンプライアンスチェック結果が、[伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000)] セッションに書き込まれます。また、オーダがブロックされ、処理を続行できなくなります。

ブロックされた販売オーダまたは購買オーダは、次の操作によってブロックを解除できます。

  • 輸送元国/輸送先国や取引先などのオーダデータを修正する。
  • 禁輸措置またはボイコットを修正する。リンクされた品目ラインを修正する。
  • コンプライアンスチェック結果を上書きする。
注: 

販売オーダまたは購買オーダについて複数の失敗チェック結果が書き込まれている場合、すべてのチェック結果を更新または上書きしてから、以降のオーダのブロック解除と処理を行ってください。

出荷、入庫、および返品オーダ

ボイコットおよび禁輸措置のコンプライアンスチェックは、出荷、入庫、または返品オーダを確認する場合にも実行されます。

販売オーダの商品が返品されると、販売返品オーダが作成されます。販売返品オーダを受信した場合には、入庫確認時に、輸出禁輸措置および輸出/国内アウトバウンドボイコットに対するコンプライアンスチェックが実行されます。