外部 EDI ネットワーク通信

交換コントローラは [直接ネットワーク通信 (ecedi7205m000)] セッションの開始時には常に、セマフォを使用して、現在メッセージを処理中であることを外部ソフトウェア/通信ソフトウェアに示します。

セマフォメカニズムでは、ネットワークの 「command」 ディレクトリにある空ファイルを使用して、特定のプロセスが有効かどうか、あるいは有効化できるかどうか示します。このメカニズムによって、ERP EDI と通信/変換ソフトウェアは、同じディレクトリ内の同じファイルに同時アクセスしないようになります。

変換/通信ソフトウェア (トランスレータ) がアクティブになると、「command」 ディレクトリに 「Comm.yes」 というファイルが作成されます。このファイルによって、トランスレータがアクティブ (ただし必ずしも処理中ではありません) であることを ERP EDI に通知します。

外部 EDI ネットワークが、直接ネットワーク通信中にメッセージをインポートすることに加えて、EDI メッセージを生成するように設定されている場合は、EDI によって最初に送信メッセージが生成されます。次に EDI により、送信メッセージの生成が完了した後に、 「command」 ディレクトリに 「Command.fil」 というファイルが作成されます。

そのプロセスは、現在送信メッセージを生成していない場合は、直接ネットワーク通信の起動時に 「Command.fil」 ファイルを作成します。「Command.fil」 ファイルの存在によって、変換/通信ソフトウェアに対して、EDI が処理を完了し、変換/通信ソフトウェアが処理を開始できることが知らされます。

変換/通信ソフトウェアは、EDI が作成したメッセージがあれば読み取り、外部取引先から受信したメッセージがあれば生成します。

メッセージが生成されると、EDI によって 「command」 ディレクトリから 「Command.fil」 ファイルが削除されます。このファイルの削除によって、EDI に対して、変換/通信ソフトウェアが処理を完了し、受信メッセージの読み込みを開始できることが知らされます。