取引先の使用

取引先とは特定のネットワークを介して通信することになるため、その特定のネットワークに対する取引先のネットワークアドレスを定義する必要があります。このアドレスは、その取引先に送信されるすべての EDI メッセージのエンベロープ情報 (メッセージオーバーヘッド) で使用されるテクニカルアドレスです。

ERP アプリケーションからエクスポートされた外部 EDI 向けメッセージの場合、変換通信ソフトウェアによってこのネットワークアドレスが使用され、メッセージをどこにルートするかが決定されます。

ERP アプリケーションにインポートされたメッセージの場合は、受信したメッセージの送信者を識別するためにネットワークアドレスを使用します。

たとえば、変換設定 (デフォルトメッセージファイルレイアウト/マッピング) 用に提供されたデフォルトデータにおいて、ネットワークアドレスをネットワークコードとともに使用して、受信メッセージにおける取引先を判断します。

いずれの場合も、このネットワークアドレスを使用して、ネットワーク別に取引先を識別します。ネットワークアドレスは取引先コードと同一にするか、このフィールドを使用して取引先の実際のテクニカルアドレスを指定することができます。どちらを選ぶかは、変換/通信ソフトウェアの機能によって異なります。

取引先は、次の用途に使用します。

  • どのメッセージが特定の取引先にサポートされているかの表示
  • ネットワーク別取引先識別名のメンテナンスおよび出力
  • 取引先固有の変換 (運送業者コード、倉庫、販売契約コードなど) の定義