シフト機能の概要

製造会社は、生産作業人員を編成するため、シフトを使用できます。最も一般的なのは 1、2、または 3 シフトモデルですが、たとえば週末にのみ 1 シフトにする、季節的な需要に合わせて多くのシフトを組むなど、より包括的なモデルも可能です。

注: 
  • 繰返生産では、シフトの使用は必須です。
  • シフトの導入は任意です。なぜなら、すべての部署がこのモデルに従って組織されてはおらず、また、そうすることもできないからです。使用できるシフトは、利用性タイプごとに定義されます。

カレンダーコード利用性タイプの組合せにおいて、シフトはオプションのエンティティです。シフトは、繰返生産製造における作業セルなどの、ワークセンタの利用性を定義するために使用されます。それぞれのシフトは一意の番号キーを持ち、シフトパターンに基づいて生成されます。

現在の年度について、1 月 1 日以降の過去のシフトを生成できます。シフトを導入すると、現在のシフトまで再計画できなくなります。

繰返生産におけるシフトのレポート

各シフトの終了時に、最終結果の管理およびレポートのためにシフトのレポート (tirpt4636m200) セッションが使用されます。

このセッションでは、作業リスト (tirpt4602m000) セッションでの仮記帳を修正することができます。すべてのデータが正しい場合、シフトを完了して、関連する原価伝票を更新できます。

作業セルを指定して該当するシフトを選択することにより、完了したシフトをレポートします。シフトが選択されると、シフトに計画された生産日程計画ラインに基づいて、見積作業セル時間、労務時間および数量の概要が、記帳済の数量および時間とともに表示されます。

設定、実行および停止時間は、作業リストセッションで利用可能なコマンドによりレポートできます。あるいは、レポートされた数量に基づいて計算できます。記帳された時間は、シフトで利用可能な時間より少ない場合があります。これは、記帳の不一致が原因で発生します。作業セルに設定時間および停止時間を記帳した後、シフトの完了がレポートされる前に、シフト監督者による訂正が可能です。

訂正後もなおシフト時間より時間数が少ない場合、利用可能時間の残りは待機時間として記帳されます。労務時間も同じ方法で記帳されます。例外として、労務時間の待機時間は、シフト監督者がマニュアルで入力する必要があります。

注: 
  • 1 つのシフトには、複数の記帳を含めることができます。たとえば、輸送数量ごとにバックフラッシュが起こる場合、輸送数量に達するごとに、完了した数量を記帳します。
  • 時間数は、作業セルに、従業員ごとにではなく一般労務として記帳されます。
  • 追加の資材数量を使用する場合、作業セル原価伝票の資材にリンクする使用ポイントに、マニュアルで数量を記帳します。