取引先の財務詳細を財務会社別に定義するには

取引先財務詳細を定義する場合は、財務取引先役割に対して会社の構造全体に適用されるデフォルトの詳細、および特定の財務会社に適用される詳細を定義する必要があります。各財務会社内では、部署ごとに役割データを定義できます。

財務会社で特定の取引先の財務詳細を定義するには、次の手順を実行します。

  1. 財務会社のデフォルトの会計オフィスを設定します。

    会計オフィスを作成するにはを参照してください。

    財務会社の会計オフィスは、[財務会社パラメータ (tfgld0503m000)] セッションで定義します。

  2. 財務取引先データを定義する財務会社またはタイプが [両方] の会社に切り替えます。
  3. [取引先 (tccom4500m000)] セッションで、財務データを指定するために新規取引先を定義するか、既存の取引先を選択します。
  4. [取引先 (tccom4100s000)] セッションで、次の役割のボタンのいずれかをクリックして、それに対応するセッションを開始します。それぞれの役割の手順は、ほとんど同じです。

    • [請求先]

      [請求先取引先 (tccom4112s000)] セッションを開始します。
    • [回収先]

      [回収先取引先 (tccom4114s000)] セッションを開始します。
    • [請求元]

      [請求元取引先 (tccom4122s000)] セッションを開始します。
    • [支払先]

      [支払先取引先 (tccom4124s000)] セッションを開始します。
  5. デフォルトの取引先詳細を入力します。最初の役割に固有のデータを指定する際は、[部署] フィールドが空白で使用不可となっています。これは、複数会社環境内のすべての会社におけるすべての部署にてデフォルトの取引先詳細が適用されるためです。
  6. データを保存します。
  7. [新規] をクリックして、取引先役割の新しいインスタンスを指定します。ここでは、現在の財務会社またはタイプが [両方] の会社の財務取引先役割データを定義します。

  8. [部署] フィールドで、財務会社の会計オフィスを選択します。会計オフィスに関連する財務データは、現在の財務会社またはタイプが [両方] の会社が関連しているすべての取引に適用されます。
  9. 必要に応じて財務会社に固有の他の取引先役割詳細を指定し、データを保存します。
  10. 必要に応じて、[新規] をクリックし、現在の財務会社またはタイプが [両方] の会社内の別部署のいずれかに関連する、取引先役割の別のインスタンスを定義することができます。
  11. [部署] フィールドで、財務役割データが適用される部署を選択します。
  12. 必要に応じて財務データを指定し、データを保存します。
  13. 必要に応じて、ステップ 10 から 12 を繰り返して、現在の財務会社のその他の部署に関連する取引先財務データを定義します。
  14. ステップ 2 から 4 および 7 から 13 を繰り返して、個別のデータが必要な各財務会社に対して特定の取引先財務データを定義します。ステップ 5 および 6 で定義したデフォルトデータはすべての会社に適用されます。そのため、二次および後続の会社の役割データを定義するにあたって、[部署] フィールドが使用可能になります。
注: 

財務取引先データを定義するとき、次のルールが適用されます。

  • 複数会社環境のデータベーステーブルが共有されている場合は、任意の財務会社でその財務取引先役割データを定義しておくことができます。複数会社環境全体についてデフォルトの財務取引先役割データを定義した後は、ロジスティック会社で作業して、部署別に財務データを定義することもできます。『Infor LN User Guide for Table Sharing (lncomtableshug)』 を参照してください。

  • [取引先 (tccom4100s000)] セッションの部署ごとの与信限度額チェックチェックボックスの設定によって、財務会社別または複数会社構造内のすべての会社で与信限度額を指定できるようにするかどうかが決まります。

    取引先の与信限度額を参照してください。