ION Workflow を使用した伝票権限

LN のいくつかのビジネスオブジェクトでは、ION Workflow による伝票権限承認ロジックを利用できます。ION に基づくワークフローは、複数の従業員が関係する、監視された承認、データ検証、および財務管理処理を提供します。

伝票権限承認ワークフローでは、次のことを行います。

  • 自動承認するアクションと金額、およびビジネス規則に基づいて管理者の承認を必要とするアクション、金額、および値引を指定できます。管理階層は、並列承認レベルとすることも、レベルごとに単一承認とすることもできます。
  • 承認者には承認要求が通知され、承認要求に対して期限内に対応しなければ警告されます。未対応の要求は、他の承認者または管理者に転送または上申することができます。
  • 承認の開始者は、重大な在庫不足、重大なプロジェクト要件の変更、最良価格の訂正などが生じた場合、承認を早めることができます。

[オブジェクトタイプ (概要) (ttocm0502m000)] セッションでオブジェクトタイプ別に指定できるワークフロー承認ロジックがビジネスオブジェクトに適用される場合、該当するセッションに [ワークフロー状況] フィールドが表示されます。この [ワークフロー状況] フィールドは、既存の状況フィールドと並んで表示されます。これは、通常の承認、有効化、または検証ロジックに置き換わるものではなく、補完するものです。

承認を必要とする変更を実行すると、そのビジネスオブジェクトのチェックアウト版が [チェックアウトオブジェクト (ttocm9599m000)] セッションに自動的に作成されます。変更を提出して、すべての関係者が ION Workflow で変更を承認すると、LN でオブジェクトの変更が有効になり、承認が完了します。変更を元に戻したり、提出した変更を取り消したりすることもできます。

提出した変更が ION Workflow で拒否された場合、[ワークフロー状況] は [拒否済] に設定され、オブジェクトは LN で承認できなくなります。拒否された変更は、更新して承認用に再提出することも、削除することもできます。

注: 

LN でビジネスオブジェクト用に ION Workflow を設定して使用する方法の詳細については、Infor Xtreme『Infor LN Integration Guide for Infor ION Workflows and Monitors』 を参照してください。