収益伝票ラインおよび収益ライン

このトピックでは、収益伝票ラインおよび収益ラインの導入と使用について説明します。

  • 収益伝票ラインの作成: 収益伝票ラインは、既存の LN パッケージから作成する必要があります。収益伝票は、次のビジネスオブジェクトから作成する必要があります。
    • 販売オーダ
    • 販売スケジュール
    • サービスオーダ
    • メンテナンス販売オーダ
    • 契約成果物
    • 収益認識モジュールでは、オリジナル伝票 ID (およびバックオーダ/オリジナル伝票データ) に基づいて、ビジネスオブジェクトデータおよび (必要に応じて) オリジナルビジネスオブジェクトデータが入力されます。ビジネスオブジェクトの伝票ビジネスオブジェクトの値が消去されている場合、状況は 「選択済」 とみなされます。
    • 収益認識モジュールは、収益認識方法も取得します。これを使用して、自動承認 ([収益認識パラメータ (cirrc0100m000)] セッションで [承認の使用] が選択されている場合)、収益認識日基準 (基準日付 + 遅延)、および収益認識レベルの値が設定されます。契約が必要かどうかもチェックされます。必要な場合は、収益伝票ラインが既存の契約にリンクされ (可能な場合)、それ以外の場合は新しい契約が生成されます。これには収益認識方法のオーダシリーズが使用されますが、空の場合はパラメータのオーダシリーズが使用されます。収益認識方法の契約フィールドは、選択済の契約フィールドと一致する必要があります。
  • 収益伝票ラインの更新: 収益ラインの作成時に使用されるいずれかのフィールドが修正される場合、既存の LN パッケージから収益伝票ラインを更新する必要があります。
  • 収益伝票ラインの削除: 収益伝票ラインは、次の場合に削除する必要があります。
    • 販売オーダライン (または他の伝票ライン) が削除され、納入が処理されていない場合 (つまり、すべての処理後に販売オーダラインが削除されたときではありません)。
  • 収益伝票ラインの取消: 販売オーダライン (または他の伝票ライン) が取り消された場合、収益伝票ラインを既存の LN パッケージから取り消す必要があります。納入がすでに終了している場合、収益伝票を取り消すことはできません。
  • 収益伝票ラインの更新: 収益伝票ラインはマニュアルで更新できます。収益認識方法から生成されたフィールド (収益認識日基準など) は変更できます。さらに、契約が適用可能な場合、契約の [収益伝票ライン状況] が [オープン] に設定されていると、収益伝票ラインを別の契約にリンクしたり、新しい契約にリンクしたり、契約からリンク解除したりできます。変更が行われ、承認済の収益ラインがすでに存在する場合、その収益ラインを再度承認する必要があります。変更 (追加納入、追加請求) する必要がない場合、収益伝票ラインを自動的に [請求終了] に設定することができます。収益ラインの状況がすべて認識済の場合は、[認識終了] に設定可能です。
  • 収益伝票ラインの削除: [収益伝票ライン状況] が [取消済] または [クローズ] に設定されている収益伝票ラインのみ、[収益伝票ラインの削除 (cirrc1210m200)] セッション (収益契約にリンクされていない収益伝票ラインの場合) または [収益契約の削除 (cirrc1200m200)] セッション (収益契約にリンクされている収益伝票ラインの場合) で削除できます。
  • アーカイブ: アーカイブは履歴テーブルに基づきます。履歴テーブルのアーカイブ (および削除) は、[収益伝票ライン履歴の削除/アーカイブ (cirrc1260m000)] セッションで実行できます。[注意]: [ログ履歴] チェックボックスがオフの場合、契約/収益伝票ラインのクローズ時に履歴レコードを作成できます。この場合、履歴レコードは、オリジナルレコードごとに 1 件のみ存在します。
  • 状況: [収益伝票ライン (cirrc1110m000)] セッションで、[収益伝票ライン状況] を定義する必要があります。また、[認識終了]、[請求終了]、[履行義務終了] および [納入開始済] の値については、収益伝票ラインが自動的に定義されます。

収益伝票ライン

収益ライン

このトピックでは LN の収益認識モジュールの収益ラインで使用できるユーザアクションについて詳しく説明します。

収益ライン

  • [収益発生元]: 収益ラインは、さまざまな発生元を持つことができます。[収益ライン (cirrc1620m000)] セッションで、[収益認識収益発生元] を定義する必要があります。
  • 初期収益ラインの作成: 収益伝票ラインは、既存の LN パッケージから作成する必要があります。収益伝票は次の場合に作成する必要があります。
    • 販売オーダ
      • 納入が行われるとき
      • 顧客承認の場合: 承認が行われるとき
      • 消費の場合: 消費が行われるとき
    • 販売スケジュール
      • 納入が行われるとき
      • 消費の場合: 消費が行われるとき
    • サービスオーダ
      • 収益伝票ラインに実際数量が指定されているとき (材料の場合、納入が行われることを意味します)
      • 収益伝票ラインに完了日が指定されていて、実際数量がすでに存在しているとき
    • メンテナンス販売オーダ
      • 実際適用範囲ラインが作成されていて、オーダラインに実際納期/実際入庫日が指定されているとき
    • 契約成果物
      • 納入が行われるとき
  • 収益ラインの作成または更新: 
    • 納期、数量、数量単位、収益額、オーダ割引額の更新
      • 「サービスオーダ」 および 「メンテナンス販売オーダ」 の場合のみ可能です。
    • 納入後の価格/割引の変更
      • 販売オーダ、販売スケジュール、サービスオーダ、およびメンテナンス販売オーダの納入後、価格と割引を変更できます。
    • 納入後の売上原価の変更
      • 直送の場合は、購買価格差異の上昇などで、納入後に売上原価が変動する可能性があります。
  • 収益ラインの作成 (請求から): 請求で作成できるのは、収益発生元が 「請求書通貨レート差異」 である収益ライン (請求書データの更新時に収益ラインがすでに認識済で、レートが異なり、レート換算基準が請求書データにリンクされている場合に必要)、または 「前払金通貨レート差異」 である収益ライン (現預金支払で使用されるレートに対して収益を認識する必要がある場合に必要) のみです。
  • 収益ラインの作成 (収益認識モジュールから): 
    • マニュアルライン
      • 収益伝票ラインの状況が 「オープン」 で、「請求」 が 「終了」 でない場合、収益ラインをマニュアルで作成できます。この方法を使用して、納入前に収益を認識することもできます。
    • 調整収益伝票ライン
      • 収益伝票ラインが調整されていない場合は、請求済のラインも認識する必要があります。[収益伝票ラインの調整 (cirrc1210m000)] セッションで、[収益認識収益発生元] が [調整収益伝票ライン] に設定されている収益ラインを作成する必要があります。これにより、ビジネスオブジェクト残高参照レベルまたはビジネスオブジェクト間のリンクに基づいて、金額/売上原価が等しくなります。たとえば、請求済収益金額が 100 で、認識済収益額が 80 の場合、新しい収益ラインの収益額は 20 になります。
  • 収益ラインの更新: 収益ラインは、収益認識モジュールからマニュアルで更新できます。
  • 収益ラインの削除: [収益伝票ライン状況] が [取消済] または [クローズ] に設定されている収益伝票ラインのみ、[収益伝票ラインの削除 (cirrc1210m200)] セッション (収益契約にリンクされていない収益伝票ラインの場合) または [収益契約の削除 (cirrc1200m200)] セッション (収益契約にリンクされている収益伝票ラインの場合) で削除できます。
  • アーカイブ: アーカイブは履歴テーブルに基づきます。履歴テーブルのアーカイブ (および削除) は、[収益伝票ライン履歴の削除/アーカイブ (cirrc1260m000)] セッションで実行できます。[注意]: [ログ履歴] チェックボックスがオフの場合、契約/収益伝票ラインのクローズ時に履歴レコードを作成できます。この場合、履歴レコードは、オリジナルレコードごとに 1 件のみ存在します。
  • 状況: [収益伝票ライン (cirrc1110m000)] セッションで、[収益伝票ライン状況] を定義する必要があります。