収益認識の概要とデータ設定

一時点収益認識

ある時点で収益認識を導入するには、財務会社は、顧客が資産の使用および資産の残りの利益の使用を指示できるのがいつになるかを考慮する必要があります。

一時点収益認識は、次のビジネスオブジェクトに適用されます。

  • 販売オーダ
  • 販売スケジュール
  • サービスオーダ
  • メンテナンス販売オーダ
  • プロジェクト契約成果物
注: 

この機能が適用されるのは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0500m000)] セッションの [一時点収益認識] チェックボックスがオンになっている場合のみです。

収益認識 - 設定

収益認識を設定するには、次のデータを指定する必要があります。

  • [収益認識日基準]: 収益を認識する必要のある日付を指定できます。これを指定するには、収益認識方法日付 (cirrc0111m000) セッションで [基準日付] および [遅延] が指定されている必要があります。
  • [収益契約]: 契約の使用時、収益伝票ライン (実際には、販売オーダライン、販売スケジュールライン、サービスライン、メンテナンス販売ライン、または契約成果物) が生成されるとすぐに、この収益伝票ラインをリンクできる契約が検索されます。このような契約が見つかると、収益伝票ラインがその契約にリンクされます。このような契約が見つからない場合は、新しい契約が生成され、収益伝票ラインがこの契約にリンクされます。伝票ラインを自動的に契約にリンクできるのは、契約状況が 「オープン」 の場合のみです。[]: [収益認識方法 (cirrc0110m000)] セッションで [収益契約の使用] チェックボックスをオンにする必要があります。
  • [収益認識レベル]: 収益認識レベルは、どのレベルで認識する必要があるかを示します。[収益認識方法 (cirrc0110m000)] セッションで [収益認識レベル] を定義する必要があります。
  • [収益認識レート基準]: 収益認識レート基準を使用することにより、認識処理に使用するレート日、レート、およびレート係数を指定できます。[収益認識方法 (cirrc0110m000)] セッションで [収益認識レート基準] を定義する必要があります。
  • 承認設定: [収益認識パラメータ (cirrc0100m000)] セッションで [承認の使用] を選択すると、[収益認識の自動承認 (cirrc0112m000)] セッションで、[自動承認]、[分割ラインの自動承認] および [承認用に自動提出] を定義できます。
  • 契約設定: 
    • [収益認識方法 (cirrc0110m000)] セッションで [収益契約の使用] チェックボックスをオンにする必要があります。
    • [収益認識方法 (cirrc0110m000)] セッションで [番号グループ収益契約] および [シリーズ収益契約] を定義する必要があります。
    • [収益認識方法 (cirrc0110m000)] セッションで [収益認識レベル] を定義する必要があります。
  • パラメータ: この機能が適用されるのは、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0500m000)] セッションの [一時点収益認識] チェックボックスがオンになっている場合のみです。

    [収益認識パラメータ (cirrc0100m000)] セッションでは、次のオプションを利用できます。

    • [ログ履歴]: 収益契約、収益伝票ライン、収益ライン、および請求書ラインの履歴が記録されている必要があります。
    • [1]: 収益認識方法を検索するための検索順序を定義できます。
    • [収益契約導入済]: このチェックボックスがオンの場合、「収益契約」 を使用できます。その場合、番号グループおよびシリーズも定義できます。