支払差額の償却 (tfacp2230m000)
セッションの目的: 「支払差額」の償却
請求書または支払スケジュールラインが完全に支払済ではないが、請求金額と支払額の差異があまりにも小さいため未決済残高をメンテナンスしたくない場合は、このセッションで支払差額を償却できます。
償却が実行されるのは、金額が [処理可能限度額] フィールドおよび [処理可能限度額率] フィールドに表示された値以下の場合のみです。これらのユーザ固有値は、[支払/為替差額処理のユーザ許容範囲 (tfacp0118m000)] セッションで定義されます。
支払差額を償却するには、[] をクリックします。
例
請求額が 1000 で、次のデータが適用される場合
- 処理可能限度額: 10.00
 - 処理可能限度額率: 5%
 
この請求書の未決済残高は 20.00 です。この金額が処理可能限度額率を超えていないものの処理可能限度額は超えているため、LN はこの金額を支払差額として償却はしません。
支払差額が両方の条件を満たしている場合は、次の入力が行われます。
| 買掛金 | 
| 支払差額へ | 
パフォーマンスについて
このセッションの設定は、システムパフォーマンスとデータベースの増大に影響することがあります。詳細については、次のトピックを参照してください: 支払差額の償却
- 支払差額の転記
 - 
            
このチェックボックスがオンの場合、支払差額が総勘定元帳に転記されます。
 - 特定請求書の選択
 - 
            
個々の伝票を選択するには、このチェックボックスをオンにして[]をクリックします。
連番ではない複数伝票の支払差額を償却する場合は、[]をクリックして[特定請求書の支払/為替差の処理 (tfacp2520m001)] セッションを開始します。
 - 選択範囲
 - 許容範囲
 - 
            
- ユーザ
 - 
                     
ユーザデータ (ttaad2500m000) セッションで定義されたユーザのログオンコードと名前
 - ユーザ
 - 
                     
取引を入力するユーザの名前
 - 処理可能限度額
 - 
                     
支払差額として償却される請求書ごとの処理可能限度額。ある請求書の未決済金額がこの金額を超えている場合、償却は一切行われません。
未決済請求残高も[処理可能限度額率]フィールドに表示されている割合より小さくする必要があります。
 - 処理可能限度額
 - 
                     
会社の所在地がある国の通貨。または、現地の税務当局に報告する通貨
複数通貨の場合は、3 つの自国通貨を使用できます。会社で使用する通貨として、次の 3 つの自国通貨を定義できます。
- その会社の現地通貨
 - [通貨]
 - [通貨]
 
 - 処理可能限度額率
 - 
                     
合計請求書金額に対する、支払差額として償却される未決済残高の最大割合。この割合を超えて償却することはできません。
請求書の支払差額を償却するには、未決済請求書残高も、[処理可能限度額]フィールドに表示された金額より小さくする必要があります。
 
 - オプション
 - 
            
- 伝票日付
 - 
                     
支払差額取引が償却される日付
指定可能な値
この日付は、定義する会計期間内に入っていなければなりません。
 - 会計期間
 - 
                     
支払差額取引の計上が必要な対象会計年度を入力します。
 - 会計期間
 - 
                     
支払差額取引の計上が必要な対象「会計期間」を入力します。
指定可能な値
買掛金モジュールでは、この期間の状況が[オープン]でなければなりません。
 - レポート期間
 - 
                     
支払差額取引のレポート期間の年度を入力します。
[グループ会社パラメータ (tfgld0101s000)] セッションで[レポート期間]チェックボックスがオンの場合、このフィールドにアクセスできます。
 - レポート期間
 - 
                     
支払差額取引のレポート期間を入力します。
指定可能な値
買掛金モジュールでは、この期間の状況が[オープン]でなければなりません。
このフィールドにアクセスできるのは、[グループ会社パラメータ (tfgld0101s000)] セッションの[レポート期間]チェックボックスがオンの場合のみです。
 - 税金期間
 - 
                     
支払差額取引の税金期間の年度を入力します。
 - 税金期間
 - 
                     
支払差額取引の税金期間を入力します。
指定可能な値
買掛金モジュールでは、この期間の状況が[オープン]でなければなりません。
 - 伝票
 - 
                     
償却しなければならない支払差額取引の転記に使用される「取引タイプ」
この取引タイプは、[買掛金パラメータ (tfacp0100m000)] セッションの[支払差額の取引タイプ]フィールドに定義されています。
 - 伝票
 - 
                     
[取引タイプシリーズ (tfgld0114m000)] セッションで支払差額の取引タイプに関して定義されたシリーズ番号を入力します。
指定可能な値
[取引タイプシリーズ (tfgld0114m000)] セッションで支払差額の取引タイプに関して定義されたシリーズ番号を入力します。
LN では、先頭空番号を使用して「伝票」番号を作成します。1 回の実行で作成済の全支払差額取引が、この伝票番号に基づいて転記されます。
 
 - バッチ
 - 
            
バッチはある期間に属する取引のグループから構成されます。
 - 明細を出力
 - 
            
このチェックボックスがオンの場合、支払差額の償却に関して詳細レポートが出力されます。
 - 未選択請求書の出力
 - 
            
このチェックボックスがオンの場合、請求書が選択されなかった理由を示すレポートが出力されます。