扱い単位の出庫手順

出庫フローによって構成される倉庫手順は、出庫手順および出荷手順という 2 つの主要手順に分類されます。このトピックでは扱い単位出庫手順について概要を示します。

ステップ 1. 出庫勧告の作成

出庫オーダラインにリストされている商品が含まれている扱い単位を倉庫から取得するために、扱い単位を収集する必要がある保管場所がリストされた出庫勧告が作成されます。出庫の倉庫手順に出庫勧告の自動作成が定義されていない場合、出庫勧告の生成 (whinh4201m000) セッションで出庫勧告を生成する必要があります。

出庫オーダラインにリストされている品目および倉庫で扱い単位の使用が有効化されている場合、検索エンジンでは倉庫での扱い単位の有無をチェックします。必要な品目が含まれている扱い単位が利用可能な場合、LN ではこれらの扱い単位を出庫勧告に引き当てます。

適切な扱い単位が利用できない場合、または在庫では扱い単位が使用されない場合は、出庫勧告に対して扱い単位を生成できます。詳細は、次の情報を参照してください: 扱い単位を生成するには

出庫勧告の作成対象となった扱い単位の状況が引当済になります。

全所要数量が入る扱い単位がない場合は、扱い単位に含まれる品目数量の一部が出庫勧告に引き当てられます。この後、扱い単位の状況が一部引当済に設定されます。

扱い単位を出庫勧告に引き当てる場合はまず、全所要数量が入る扱い単位が検索されます。たとえば、所要数量が 100 の場合は、100 個の品目が入る 1 つの扱い単位か、合わせて 100 個の品目が入る複数の扱い単位が検索されます。

どちらも見つからない場合は、1 つ以上の扱い単位を部分的に引き当てる必要があります。たとえば、所要数量が 100 で、1 つに 30 個の品目が入る扱い単位が 4 つある場合は、まず 3 つの扱い単位が引き当てられます。4 番目の扱い単位については数量 10 が引き当てられ、この扱い単位の状況は一部引当済になります。

扱い単位の一部引当時にはまず、前の実行時に一部引当が行われた扱い単位が選択されます。不十分な一部引当済扱い単位が見つかった場合は、在庫状況の扱い単位で一部引当を行います。

一部引当済状況の扱い単位でロット/シリアル登録を行うことはできません。出庫勧告の発行時やピッキングリストの確定時には、ロット/シリアル番号がアルファベット順に使用されます。

ステップ 2. 出庫勧告の発行

出庫勧告が生成された後、その出庫勧告をただちに発行できます。出庫勧告が発行されると、該当の扱い単位は保管場所から発送確定保管場所に移動することになります。扱い単位の状況は発行済になります。詳細は、次の情報を参照してください: 扱い単位を発行するには

ステップ 3. ピッキングリストの作成

出庫勧告を発行した後、ピッキングリストを出力できます。ピッキングリストには、倉庫の担当者が扱い単位または商品を収集する必要がある保管場所に関する詳細情報が含まれています。詳細は、次の情報を参照してください: ピッキングリストを生成するには

ステップ 4. 勧告のピッキング

ピッキングリスト (または、ピッキングリストの使用が出庫フローの一部でない場合は、出庫勧告) で指定したとおりに商品を収集した後で、勧告のピッキングオプションを使用して、扱い単位を保管場所から収集し、発送確定保管場所または検査場所に移動するように指定する必要があります。勧告のピッキングオプションにアクセスするには、扱い単位 (whwmd5130m000) セッションの適切なメニューで入庫実行サブメニューを選択します。

検査が出庫フローの一部である場合、扱い単位は検査場所に移動され、扱い単位の状況は検査予定になります。

検査が出庫フローに含まれていない場合、扱い単位は発送確定保管場所に移動され、扱い単位の状況は発送確定済になります。

扱い単位のロット/シリアル情報がある場合は、この情報も出荷ラインに転送されます。出荷ラインの扱い単位を生成するには、ピッキングまたは出荷作成時の扱い単位の生成を設定で指定する必要があります。

ステップ 5. 検査

扱い単位の倉庫手順に検査が含まれる場合、その扱い単位の検査は発送確定保管場所で行われます。場合によっては、商品に対してさまざまなテストが実行されることがあります。扱い単位は承認されるか、不合格になります。

承認された扱い単位は、出荷が確認されると出荷されます。これが自動的に実行されるかマニュアルで実行するかは、出荷手順によって決まります。不合格の扱い単位は扱い単位構造からリンク解除され、その内容は調整オーダを通じて在庫から削除されます。

承認すると、扱い単位の状況は発送確定済になります。