クロスドッキングタイムフェンス

概要

倉庫別品目データ (whwmd2510m000) セッションで、特定の需要 (出庫オーダライン) の計画納期にタイムフェンスを定義するには、最少および最大時間許容範囲を指定できます。同じセッションで、クロスドックリードタイムも定義できます。

最少および最大時間許容範囲の両方をゼロに設定すると、タイムフェンスが無視されます。

DMS 環境でのタイムフェンス

DMS 計画を実行して分配を処理する場合、クロスドックオーダと転送オーダが作成されます。クロスドックオーダを実際に作成できるかどうかは、タイムフェンスおよび強制クロスドッキング範囲に影響される可能性があります。

入庫日とクロスドックリードタイムの合計がタイムフェンス内にある場合、受領した商品はクロスドッキングのみ行われます。タイムフェンス外の場合は、受領した商品が入庫されます。

考慮される日付は、DMS の実行方法によって異なります。

 DMS 実行のタイミングまたは方法  考慮される日付
 入庫確認中 実際入庫日
 作業手順完了のレポート後 計画入庫日
 入庫確認後にマニュアルで 実際の (DMS) 日付

 

この例では、入庫確認中に DMS を実行する場合を想定しています。次の図に示すように、入庫日とクロスドックリードタイムを合わせたものがタイムフェンス内になっています。

クロスドッキングタイムフェンス

クロスドッキングタイムフェンス

この場合、クロスドックオーダが作成されます。入庫日とクロスドックリードタイムの結果がタイムフェンス外にある場合は、クロスドックオーダは作成されません。このとき、商品はクロスドッキングされずに入庫されます。

タイムフェンスを設定することで、商品が早過ぎる時期にクロスドッキングされないようにできるので、商品が発送確定保管場所に長期間残ります。一方で、タイムフェンスの制限を考慮しながら、すでに超過している商品をクロスドッキングすることもできます。

注意

クロスドックオーダを作成する必要のある倉庫と品目の組合せでは、必ず最少および最長タイムフェンス許容範囲が考慮されます。たとえば、クロスドックオーダが供給倉庫 WH1 および品目 X に作成される場合、品目 X の移送先倉庫 WH2 で作成されたクロスドックオーダに、別のタイムフェンスが使用されることがあります。

非 DMS 環境でのタイムフェンス

クロスドッキングタイムフェンスは、強制クロスドッキング範囲および入庫確認時のクロスドックオーダラインの生成オプションの設定に密接にリンクしています。これは、倉庫別品目データ (whwmd2510m000) セッションでも定義されます。

  • このチェックボックスがオンの場合、タイムフェンス内にあるクロスドックオーダの入庫確認中にのみ、クロスドックオーダラインが作成されます。
  • このチェックボックスがオフの場合、強制クロスドッキング範囲が設定されている場合にのみ、クロスドックオーダおよびクロスドックオーダラインが作成されます。適用可能な場合は、タイムフェンス内にあることも必要です。