組立キット

組立キットとは、工程倉庫に一括して供給しなければならないオーダ依存の品目セットです。

組立キットは、組立キット (whwmd4550m000) セッションで定義できます。組立キットに含まれる品目を指定するには、倉庫別品目データ (whwmd2110s000) セッションで倉庫と品目の組合せに組立キットをリンクする必要があります。組立キットを使用できるのは、該当の倉庫と品目の組合せに対応する供給方法がオーダ管理/SILS の場合だけです。

組立キットを使用して工程倉庫に供給される品目はオーダごとに変えられますが、その場合にも同じ組立キットを使用します。

組立管理では、特定の品目に対する品目のコールオフをトリガできます。複数のコールオフ品目が同じ組立キットに含まれる場合、倉庫管理ではこれらのコールオフ品目を一括して工程倉庫に納入しなければなりません。

工程倉庫に品目を納入するときに従わなければならない順序を表示するには、出荷順序 (whinh4520m000) セッションを使用します。

組立キットのコールオフおよび数量を表示するには、組立部品供給転送(SILS) (tiasc8520m000) セッションを使用します。

自動車の製造には、ラジオを組み込むためのオプションが伴います。組立ラインでラジオの構成要素が必要な場合、これらの構成要素は 「ラジオ」 という名前の組立キットとして納入されます。ただし、自動車に合わせて異なるラジオセットをオーダすることはできます。これらのラジオセットすべてを組立キット 「ラジオ」 に含めることができます。たとえば、組立キット 「ラジオ」 には次の品目が含まれています。

  • 3 種類のラジオ: ラジオ 1、ラジオ 2、ラジオ 3
  • 3 種類のフレーム: フレーム 1、フレーム 2、フレーム 3
  • 2 種類のアンテナ: アンテナ 1、アンテナ 2
  • 4 種類のスピーカ: スピーカ 20W、スピーカ 30W、スピーカ 40W、スピーカ 50W
  • ケーブル

品目 「自動車 100」 の場合、組立キット 「ラジオ」 に含まれる次の品目が 「コールオフ 100」 によってコールオフされます。

  • ラジオ 2
  • フレーム 2
  • アンテナ 1
  • 2 つのスピーカ 20W
  • 2 つのスピーカ 40W
  • ケーブル

これらの品目は、親シリアル番号付品目 「自動車 100」 および 「コールオフ 100」 に対する組立キット 「ラジオ」 として一括して工程倉庫に納入されます。

品目 「自動車 101」 の場合、組立キット 「ラジオ」 に含まれる次の品目が 「コールオフ 101」 によってコールオフされます。

  • ラジオ 3
  • フレーム 3
  • アンテナ 2
  • 2 つのスピーカ 30W
  • ケーブル

これらの品目は、親シリアル番号付品目 「自動車 101」 および 「コールオフ 101」 に対する組立キット 「ラジオ」 として一括して工程倉庫に納入されます。