複数言語フィールドサポートの設定 (OP)

複数言語フィールドをサポートするためには、LN を Unicode モードでインストールする必要があります。LN Installation Wizard で 「Unicode キャラクタセット」 を選択できます。

Unicode インストールの前提条件について詳しくは、「Technical Notes」 を参照してください。

複数言語フィールドサポートの設定を開始するには、アプリケーションデータのバックアップを作成しておく必要があります。たとえば、テーブルの順編成ダンプの作成 (ttaad4226m000) セッションを介してアプリケーションデータを抽出するか、あるいは RDBMS でバックアップツールを使用してバックアップを作成することができます。

ステップ 1. 複数言語フィールドのサポートを有効化する

複数言語フィールドのサポートを有効化するには

  1. 複数言語サポートのパラメータ (ttadv4106m000) セッションを開始します。
  2. マルチバイトおよび Unicode を設定して、この設定に必要な手順を実行します。セッションのウィンドウに表示される指示を参照します。
  3. 複数言語フィールドサポートチェックボックスをオンにします。
  4. すべてのデータ言語常時使用可能チェックボックスを使用して、すべての言語バリアントを読み込むかどうかを指定します。

    • このチェックボックスがオンの場合、「複数データ言語対応」 であるマルチバイトフィールドについて、すべての言語バリアントが読み込まれます。

      この場合、複数言語フィールドを含むセッションでパフォーマンスが低下することがあります。

    • このチェックボックスがオフの場合、ユーザの言語の言語バリアントのみが読み込まれます。レポートの出力時には、アプリケーション側でデータベースから読み込まれる言語を選択することも、すべての言語を読み込むこともできます。
  5. 変更を保存してセッションを閉じます。
ステップ 2. データ言語を定義する

データ言語を定義するには

  1. データ言語 (ttaad1111m000) セッションを開始します。
  2. 希望するデータ言語を定義します。データ言語は、ISO 639-1 言語コードと、オプションの ISO 3166-1 国コードから構成されます。ISO 639 言語コード (ttaad1512m000) セッションおよび ISO 3166-1 国コード (ttaad1513m000) セッションにズームできます。
  3. 基本言語を定義します。データ言語を選択し、適切なメニューで基本言語に設定するをクリックします。 

    注意: 基本言語はフォールバック言語として使用されます。次のシナリオが両方とも発生した場合、アプリケーションデータは、基本言語で表示されます。

    • LN ユーザのユーザデータにデータ言語が定義されていない
    • ユーザのソフトウェア言語にデータ言語がリンクされていない
  4. データ言語をランタイムデータディクショナリに変換します。適切なメニューのデータ言語のランタイムへの変換をクリックします。変換プロセスにより、$BSE/lib/data_langs ファイルが生成されます。 

    重要:

    • このステップは、基本言語をそれ以上変更したくない場合にのみ実行します。データ言語 (ttaad1111m000) セッションのオンラインヘルプに記載されている制約を参照してください。
    • ランタイムへの変換中は、すべてのユーザがログオフしている必要があります。
    • ランタイムへの変換が終了したら、LN 環境を再開する必要があります。
  5. セッションを終了します。

データ言語の状況は、ライフサイクルの制御に使用されます。詳細については、データ言語 (ttaad1111m000) セッションのオンラインヘルプの 「データ言語のライフサイクル」 を参照してください。

ステップ 3. データ言語をソフトウェア言語にリンクする

データ言語を対応するソフトウェア言語にリンクする必要があります。

データ言語をソフトウェア言語にリンクするには

  1. ソフトウェア言語 (ttaad1510m000) セッションを開始します。
  2. ソフトウェア言語 (ttaad1110s000) セッションを開始するために、ソフトウェア言語をダブルクリックします。データ言語フィールドで、希望するデータ言語を入力します。 

    注意: 

    • データ言語 (ttaad1111m000) セッションにズームできます。
    • 選択できるのは、状況 「基本言語」 および 「有効」 をもつデータ言語のみです。
    • データ言語フィールドを空白のままにすると、アプリケーションデータは、LN ユーザのユーザデータに定義されたデータ言語か、または基本言語で表示されます。
  3. 新しいデータを保存してセッションを終了します。

アプリケーションソフトウェアとアプリケーションデータが同じ言語で表示されるようにするには、データ言語をソフトウェア言語にリンクします。

ステップ 4. 複数言語テーブルおよびテーブルフィールドを登録する

複数言語対応でなければならないテーブルおよびテーブルフィールドを登録します。

複数言語対応にしたいすべてのパッケージコンビネーションについて、次の手順を実行します。

  1. 複数言語フィールド登録済テーブル (ttadv4137m000) セッションを開始します。
  2. パッケージコンビネーションを選択します。
  3. 複数言語対応にしたいテーブルを追加します。
  4. テーブルごとに、テーブルのレコードについてすべての言語を読み込むかどうかを指定します。

    • すべての言語を読み込む場合は、すべてのデータ言語常時使用可能チェックボックスをオンにします。
    • そうでない場合は、このチェックボックスをオフにします。

    注意: 

    • すべてのデータ言語が常時使用可能である場合、複数言語フィールドを含むセッションでパフォーマンスが低下することがあります。
    • このチェックボックスをオフにできるのは、アプリケーションフィーチャーパックが高性能である場合のみです。
    • すべてのデータ言語常時使用可能設定は、テーブルのデータディクショナリに保存されます。したがって、この設定が変更されると、テーブルのランタイムへの変換が必要になります。
  5. テーブルをダブルクリックします。登録済の複数言語フィールド (ttadv4138m000) セッションが開始されます。
  6. 複数言語対応にしたい各フィールドについて、有効チェックボックスをオンにします。
  7. 新しいデータを保存してセッションを終了します。
ステップ 5. ランタイムに変換する

複数言語設定をランタイムデータディクショナリに変換するには

  1. ランタイムデータディクショナリへの変換 (ttadv5215m000) セッションを開始します。
  2. テーブルチェックボックスおよびテーブルの再構成チェックボックスをオンにします。
  3. パッケージコンビネーション、パッケージ、およびテーブルについて、該当する選択範囲を指定します。
  4. ランタイムへ変換をクリックします。

  5. オプションで、ユーザデータ (ttaad2500m000) セッションを開始し、ユーザごとにデータ言語を定義します。ユーザデータに指定されたデータ言語が、ソフトウェア言語にリンクされているデータ言語より優先されます。詳細については、複数言語アプリケーションデータ (OP) の 「言語タイプ」 を参照してください。

注意

Infor LN で DEM Content Pack を使用する場合、複数言語サポートの設定には MAA0050 (記述の複数データ言語) ウィザードを使用することを検討してください。この事前定義されたウィザードは、会社の業務機能モデルを指定した後、プロジェクトモデル別ウィザード (tgwzr4502m000) セッションから実行できます。