ダイナミックセッションとダイナミックフォーム

LN のセッションおよびフォームはダイナミックです。ダイナミックセッション/フォームの外観は固定でなく、状況によって変わります。

特徴

次のリストは、ダイナミックセッションとダイナミックフォームの主な特徴の概要です。

  • フォームレイアウト
    フォームレイアウトはダイナミックです。フィールドやラベルの位置は固定でなく、状況によって変わります。実行時に、同じフォームが複数の方法で表示されることがあります。フォームの実行時の外観は次に基づきます。
    • フォームの内容 (ラベルやフィールド) と構造 (ラベルやフィールドのグループ)、およびフォーム定義におけるフィールドやグループの順序
    • ユーザのテーブルフィールド権限 (あれば)。ユーザがテーブルフィールドに対する権限を持っていなければ、そのフィールド (ラベルを含む) は完全にフォームから消えます。残りのフォームフィールドの位置は、自動的に再調整されます。例については、テーブルフィールド権限の影響を参照してください。
    • セッションが実行されるモード。ダイナミックセッションは、概要モードおよび詳細モードで実行できます。
  • エディタ
    フォームはDynamic Form Editor DFE) を通じて編集されます。このエディタは独立したユーティリティで、LN インストール CD からクライアント PC にインストールする必要があります。エディタの詳細は、Dynamic Form Editorを参照してください。
  • セッション生成
    セッション (ttadv2500m000) セッションからセッションを作成できます。各セッションに対して、空のダイナミックフォームが自動的に生成されます。Dynamic Form Editorを使用してフォームフィールドを生成する必要があります。
  • セッションとフォームの統合
    セッションとフォームは統合されています。セッションとフォームには 1 対 1 の関係があります。各フォームは 1 つのセッションにリンクされ、各セッションは 1 つだけフォームを持ちます。セッション (ttadv2500m000) セッションのフォームの編集をクリックすることにより、フォームを直接編集できます。
  • 各セッションに対する単一フォーム
    各セッションは、フォームを 1 つだけ持ちます。フォームは複数のフィールドグループで構成できます。実行時に、これらのグループを並列のフォームタブとして表示できます。Dynamic Form Editorでは、フィールドを、1 つのフィールドグループから別のフィールドグループに簡単に移動できます。
  • 概要セッションと詳細セッションの結合
    ダイナミックセッションは、2 つのモード、すなわち概要モードと詳細モードで実行できます。したがって、1 つのダイナミックセッションを概要セッションとして、および詳細セッションとして使用できます。詳細については、概要と詳細の結合セッション を参照してください。
  • 動的インデックス切り替え
    セッションに動的インデックス切り替えが実装されている場合、ユーザが (セッションの表示メニューの並び順コマンドを使用して) 別のインデックスを選択すると、フォームのレイアウトが自動的に変更されます。フォームのランタイムレイアウトは、選択されたインデックスにしたがって変更されます。例を挙げます。 
    • セッションのグリッド内のフィールド順が変わる
    • セッションのグリッド上部の表示領域に、別のフィールドが表示される
     詳細については、動的インデックス切り替えを実装するにはを参照してください。
  • テキストボックス
    テキストフィールドはテキストボックスとして表示でき、テキストを直接タイプすることができます。ただし、テキストエディタを介してテキストを編集することもできます。
  • 列挙フィールドおよび文字列フィールドの外観
    Dynamic Form Editorで、列挙型フィールドおよび文字列フィールドの表示方法を定義できます。たとえば、チェックボックス、ドロップダウンリストボックス、またはオプションセット (ラジオボタンのセット) のどの方法で列挙型フィールドを表示するかを指定できます。
  • フォームコマンド
    各セッション/フォームについて複数のフォームコマンドを定義できます。フォームコマンドは、セッション、関数、ビジネスメソッド、またはメニューの開始に使用されます。フォームコマンドは、ボタンまたはセッションの特定メニューから開始できます。フォームコマンドは、フォームコマンド (ttadv3518m000) セッションで作成することができます。
Dynamic Form Editor

Dynamic Form Editor (DFE) は LN セッションではなく、個別のユーティリティで LN インストール CD からクライアント PC にインストールする必要があります。

このエディタを使用して、フォームフィールド (ラベルを含む)、フィールドグループおよびフォームの配置設定を定義します。このエディタでは、フォームはフィールドおよびフィールドグループのリストとして表示されます。エディタにはプレビューオプションがあり、編集しながらフォームのランタイムレイアウトを表示できます。

次の図は DFE の画面です。

DFE で表示した従業員 (tccom0101m000) セッションのフォーム

DFE で表示した従業員 (tccom0101m000) セッションのフォーム

この図のダイナミックフォームには、様々なタイプの構成要素が含まれています。

  • tccom001.emno フィールドなどのテーブルフィールド
  • tccom001.clan フィールドなど、別のテーブルへの参照を持つテーブルフィールド
  • セッションのプログラムスクリプトの変数などの、非テーブルフィールド。たとえば、user.desc フィールド
  • 一般グループや雇用グループなどのフィールドグループ

各構成要素タイプにはそれぞれのアイコンがあります。フォーム左上のアイコンは、セッション全体を表します。ここでは、フィールドグループのランタイム外観 (単一ページ表示、または複数のフォームタブ) など、セッションのプロパティを編集できます。

詳細情報

詳細については、DFE のオンラインヘルプを参照してください。このオンラインヘルプは、DFE のヘルプメニュー (上図参照) から、または DFE で F1 キーを押すことによってアクセスできます。

概要と詳細の結合セッション

LN には、概要セッションと詳細セッションの両方として使用されるさまざまなセッションがあります。

例を挙げます。

  • 従業員 - 一般 (tccom0101m000)
  • 品目 - 輸送管理 (fmfmd1100m000)
  • 標準経路 (fmlbd0150m000)
  • タスク (tsmdm0115m000)
  • サービスエリア (tsmdm1105m000)

このような結合セッションを開始すると、セッションは概要モードで実行され、レコードのリストが表示されます。しかし、概要セッションでレコードをダブルクリック (または新規複製をクリック) すると、同じセッションが詳細モードで開始され、1 つのレコードを編集するダイアログが表示されます。

DFE で、フィールド/グループを概要モードや詳細モードに表示するかどうかを、フィールド/グループごとに指定できます。詳細は、DFE オンラインヘルプの 「フィールドのプロパティ」 および 「グループのプロパティ」 を参照してください。

注意

概要セッションと詳細セッションは、常に同じセッションとは限りません。多くの場合、概要セッションと詳細セッションは個別のセッションです。

例を挙げます。

  • 取引先 (tccom4500m000) 概要セッションと取引先 (tccom4100s000) 詳細セッション
  • 住所 (tccom4530m000) 概要セッションと住所 (tccom4130s000) 詳細セッション
テーブルフィールド権限の影響

ダイナミックフォームのランタイム外観は、ユーザのテーブルフィールド権限 (あれば) によって影響を受けます。ユーザがテーブルフィールドに対する権限を持っていなければ、そのフィールド (ラベルを含む) は完全にフォームから消えます。残りのフォームフィールドの位置は、自動的に再調整されます。

注意

テーブルフィールド権限は、役割データ (ttams2100m000) セッションの特定メニューから定義できます。詳細については、権限の定義を参照してください。

セッション

LN では、次のセッションを使用してダイナミックセッションおよびダイナミックフォームをメンテナンスできます。