DAL 1 概要

DAL 1 スクリプトは Infor Baan 5.0 で導入されました。DAL 1 スクリプトはデータベースロジック (例: 論理的な整合性ルール) を含みますが、通常、属するテーブルのすべてのビジネスロジックを含むわけではありません。多くの場合、ビジネスロジックは DAL 1 スクリプトと UI スクリプトにまたがっています。

多くの UI スクリプトにもビジネスロジックが含まれます。たとえば以下のようなロジックが含まれます。

  • フィールドを読取専用にする
  • 列挙型フィールドでどの列挙定数が選択可能であるか決定する
  • フィールドの変更後に関連フィールドを更新する

このため、DAL 1 スクリプトを使用し、Infor LN Business Adapter を介して統合を行うことは非常に困難です。別のアプリケーションが LN テーブルに接続すると、UI スクリプトのビジネスロジックはスキップされます。したがって、接続を提供するビジネスオブジェクトインターフェイスで、このロジックを再構築する必要があります。UI スクリプトでビジネスロジックを変更する場合は、該当するビジネスオブジェクトインターフェイスも適応させなくてはなりません。

DAL 1 スクリプトには、以下のタイプのフックが含まれます。

  • オブジェクトフック: テーブル内のレコードの論理的な整合性をチェックします。オブジェクトフックは、プログラムスクリプト内の 「main.table.io」 セクションに置き換わるものです。たとえば、レコードの保存または削除後に別のテーブルで自動的に更新処理を行う場合などに使用できます。
  • プロパティフック: プロパティフックは、特定のテーブルフィールドに関係します。これらのフックは、とりわけ、テーブルフィールドの入力チェックに使用されます。

DAL 1 スクリプトは、プログラムスクリプト/ライブラリ (ttadv2530m000) セッションから表示および編集ができます。スクリプトタイプは 「DAL」 です。

DAL 1 スクリプトの詳細については、Infor ES Programmer's Guide の 「Data Access Layer」 を参照してください。

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