問合せに基づくレポート

Reporting Studio では、LN データベースからデータを読み取る問合せに基づくレポートを作成できます。問合せに基づくレポートは、データの読取のみ実行します。トランザクションや更新は実行しません。このため、ビジネスプロセスの一部とすることはできません。

アーキテクチャ

次の図は、Reporting Studio および Enterprise Server のランタイム環境の概要をアーキテクチャ的に示したものです。

問合せに基づくレポートアーキテクチャ

問合せに基づくレポートアーキテクチャ

Reporting Studio は、Infor JDBC ドライバを使用して LN の問合せに基づくデータソースに接続します。Infor JDBC コネクタは、開発用クライアントマシンで使用できる必要があります。JDBC コネクタは JBDB API を使用して LN データベースドライバに接続します。

注意
  • LN では、レポート設計を 「レポート (ttadv330)」 テーブルに格納します。ランタイムファイルはレポートソースフォルダに格納され、「.rptdesign」 ファイル名拡張子が付きます。
  • レポートを実行すると、LN UI はレポート設計をマシンにダウンロードします。
リソースファイル

レポート設計は、言語に依存していません。

レポートにラベルやテキスト要素を挿入する場合は、静的テキストではなくリソースキーを指定します。レポート設計は、リソースキーとそれぞれの値を含む 1 つ以上のリソースファイルにリンクされています。

リソースファイルは、ISO 639-1 言語コードおよび ISO 3166 国コードにしたがって作成できます。

この方法では、レポートタイトル、列見出し、チャートタイトル、その他静的なラベルをローカライズできます。

レポートを出力する際、LN UI は Report Viewer にロケールを渡します。マシンのロケールは使用されません。このため、リソースファイルの作成時には、LN UI と同じ言語 - 国コードを使用する必要があります。

レポートを出力する際、Report Viewer は LN UI から渡されたロケールのほか、表示する適切なテキスト値を検索するために必要なリソースキーとリソースファイルを使用します。

下図の例を参照してください。

リソースファイルの例

リソースファイルの例

図で示す要素は次のとおりです。

  • 英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語のリソースファイル。各ファイルには、リソースキーの 「customer」 のほか、対応するローカライズ済テキスト値が含まれます。
  • レポート設計。レポート設計はリソースファイルにリンクされ、リソースキーの 「customer」 を含みます。
  • レポート出力。レポートが英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語のロケールで実行される場合です。
注意
  • LN では、リソースファイルは 「追加ファイル」 テーブル (ttadv270) に格納されます。ランタイムファイルは追加ファイルフォルダに格納され、「.properties」 ファイル名拡張子が付きます。
  • レポートを実行すると、LN UI はロケール固有のリソースファイルをマシンにダウンロードします。
レポートライブラリ

Reporting Studio では、ライブラリを使用した共有レポート要素がサポートされています。複数のレポートで共有するコードを含むレポートライブラリを作成し、それらを問合せに基づくレポート設計にリンクできます。

注意
  • LN では、レポートライブラリを 「レポート (ttadv330)」 テーブルに格納します。ランタイムファイルはレポートソースフォルダに格納され、「.rptlibrary」 ファイル名拡張子が付きます。
  • レポートの実行時、LN UI はレポート設計にリンクされているレポートライブラリをマシンにダウンロードします。
セットアップ

問合せに基づくレポートを設定するには、以下を実行する必要があります。

  1. レポートプロジェクトを作成します。詳細については、レポートプロジェクトを作成するにはを参照してください。
  2. 問合せに基づくレポート設計を作成します。詳細については、問合せに基づくレポートを作成するにはを参照してください。レポートの設計時には、必要なリソースファイルおよびライブラリを作成し、それらをレポート設計にリンクすることも必要です。詳細については、リソースファイルを作成するにはおよびレポートライブラリを作成するにはを参照してください。
  3. レポートを LN UI ホームページに追加します。または、4GL セッションを作成してレポートをこのセッションにリンクします。詳細については、問合せに基づくレポートの出力セッションを作成するにはを参照してください。
実装

問合せに基づくレポートは LN UI ホームページから、および LN サーバ上の 4GL 出力セッションから実行できます。

詳細については、問合せに基づくレポートを実行するにはを参照してください。