サービスにおける FRACAS の影響

故障報告分析および修正措置システム (FRACAS) は、サービス品目に関する故障を特定するためのプロセスです。このプロセスでは、報告された故障を管理および解決できます。FRACAS 文書には、以下のような故障の詳細が含まれています。

  • 故障が報告された品目のコード
  • 故障の分類
  • 故障を特定するために使用された機器
  • 実施した修理活動
  • 修理活動の結果

FRACAS 機能は、品質管理パラメータ (qmptc0100m000) セッションで故障レポート分析および修正措置システム (FRACAS) チェックボックスがオンの場合のみ使用できます。

「サービス」 では、サービス中に主品目または品目の構成要素の故障が特定されたとき、これらのサービスオブジェクトの FRACAS 文書をリンクまたは作成できます。

  • コール
  • サービスオーダ
  • サービスオーダ活動
  • 部品メンテナンスライン
  • 作業オーダ
  • 作業オーダバッチ修理シリアル (FRACAS 文書のリンクのみ可能)
  • 作業オーダ活動
  • 作業オーダ出庫部分組立品
FRACAS 文書の作成

[アクション] メニューのFRACAS 文書の作成オプションを使用すると、サービスオブジェクトに関する故障報告分析および修正措置システム (FRACAS) 文書を作成できます。「故障報告分析および修正措置システムヘッダー (qmpqm2600m100)」 セッションが起動し、サービスオブジェクトの文書が作成できます。

注意

このオプションは以下の場合に限って有効です。

  • 指定された品目のタイプが以下である。
    • 一般
    • 製品
    • 外注サービス
    • 原価
    • サービス
  • サービスオブジェクトの不適合レポートが存在しない。

以下の FRACAS 文書を作成するには

  • サービスオーダの場合。サービスオーダ (tssoc2100m000) セッションにおいてサービスオーダの状況が発行済に設定され、サービスオーダの関連する実際原価が利用可能である必要があります。
  • サービスオーダ活動の場合。サービスオーダ活動 (tssoc2110m000) セッションにおいてサービスオーダ活動の状況が発行済に設定され、サービスオーダ活動の関連する実際原価が利用可能である必要があります。
  • コールの場合。コール (tsclm1100m000) セッションにおいてコールの状況が転送済または解決済に設定されている必要があります。
  • 部品ラインの場合。メンテナンス販売オーダ - 部品ライン (tsmsc1110m000) セッションにおいて部品ラインの状況が完了に設定されている必要があります。
  • 作業オーダの場合。作業オーダ (tswcs2100m000) セッションにおいて作業オーダの状況が発行済に設定されている必要があります。
  • 作業オーダ活動の場合。作業オーダ活動 (tswcs2110m000) セッションにおいて作業オーダ活動の状況が発行済に設定されている必要があります。
  • 作業オーダ出庫部分組立品の場合。作業オーダ出庫部分組立品 (tswcs4150m000) セッションにおいて出庫部分組立品のアクション作業ロケーションへまたは部署へに設定されている必要があります。
FRACAS 文書のリンク

Infor LN では、[アクション] メニューの FRACAS 文書のリンクを使用し、サービスオブジェクトに FRACAS 文書をリンクできます。「故障文書 (qmpqm2100m000)」 セッションが開始されます。このセッションで、サービスオブジェクトにリンクする FRACAS 文書を選択できます。

注意
  • 既存の FRACAS 文書をリンクするとき、文書はサービスオブジェクトで指定された品目およびシリアル番号に基づいて表示されます。
  • サービスオブジェクトには複数の FRACAS 文書をリンクできます。
FRACAS 文書のリンク解除

[アクション] メニューのFRACAS 文書のリンク解除オプションを使用して FRACAS 文書のリンクを解除できます。「関連オーダ - 不適合レポート(tsmdm4500m100)」 セッションが起動し、リンク解除するレポートを選択できます。

注意

このオプションは、FRACAS 文書のリンクオプションを使用して FRACAS 文書がサービスオブジェクトにリンクされている場合に限って有効です。

処分を FRACAS 文書にリンク

以下のサービスオブジェクトで処分を FRACAS 文書にリンクオプションを使用して、処分オーダ (サービス) を FRACAS 文書に直接リンクできます。

  • メンテナンス販売オーダ部品メンテナンスライン
  • サービスオーダ活動
  • 作業オーダ活動

サービスオブジェクトが処分オーダとリンクしている場合、処分オーダ (FRACAS) オプションを使用して故障およびアクションテキスト (qmpqm2501m000) セッションの関連 FRACAS 文書を表示できます。FRACAS 文書が履歴に移動すると故障およびアクションテキスト履歴 (qmpqm2551m000) セッションが表示されます。