メンテナンス販売見積に関する税金の計算

メンテナンス販売オーダに指定された金額は、税金の計算のため請求に転送されます。税金の計算は、作成された請求書に基づきます。時間どおりに入庫されていない金額には延滞金利を課す必要があります。税金はこの延滞金利を対象に支払う必要があり、Infor LN はこの金利を計算して出力します。

請求に対するメンテナンス販売見積

見積ライン (tsepp1110m000) セッションで、修理対象の品目の詳細を指定する必要があります。見積ラインごとに、見積原価ライン (tsepp1120m000) セッションで労務費、材料費、雑費を定義する必要があります。顧客の承認を得るために見積を顧客に送付します。提案方法 (見積販売額の計算のため Infor LN で使用される) が見積 (tsepp1100m000) セッションに指定されている必要があります。提案方法には次のようなものがあります。

  • 固定: 見積 (tsepp1100m000) セッションで提案方法フィールドが固定に設定されている場合は、見積に関する原価ラインのみが請求の対象になります。含まれる追加原価ラインは請求の対象にすることができません。
  • 固定プラス: 見積 (tsepp1100m000) セッションで提案方法フィールドが固定プラスに設定されている場合は、見積に関する原価ラインと含まれる追加原価ラインの両方が請求の対象になります。
  • 予算インジケータ: 見積 (tsepp1100m000) セッションで提案方法フィールドが予算インジケータに設定されている場合、Infor LN では、見積に関する原価ラインが見積であることが示されます。すべての実際原価ラインが請求の対象になる必要があります。

顧客が提案を承認すると、メンテナンス販売オーダがメンテナンス販売オーダ (tsmsc1100m000) セッションで生成されます。メンテナンス販売オーダに関して、部品メンテナンスラインが作成されなければなりません。部品メンテナンスラインでは、作業オーダ (原価ライン) が生成され、サービス見積が当該作業オーダ (原価ライン) にリンクされる必要があります。

原価ラインごとに作業オーダが処理される必要があり、メンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000) セッションでメンテナンス販売オーダ適用範囲ラインが生成される必要があります。

  • 見積 (tsepp1100m000) セッションで提案方法フィールドが固定に設定されている場合は、原価タイプフィールドが見積請求に設定された追加適用範囲ラインがメンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000) セッションで作成されます。新規作成される当該適用範囲ラインには、見積に関する合計原価ラインの請求額が含まれていなければなりません。他のすべての適用範囲ラインでの請求額はゼロでなければなりません。
  • 見積 (tsepp1100m000) セッションで提案方法フィールドが固定プラスに設定されている場合は、原価タイプフィールドが見積請求に設定された追加適用範囲ラインがメンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000) セッションで作成される必要があります。新規作成される当該適用範囲ラインには、見積に関する合計原価ラインの請求額が含まれていなければなりません。他のすべての適用範囲ラインでの請求額はゼロでなければなりません。
  • 見積 (tsepp1100m000) セッションで提案方法フィールドが予算インジケータに設定されている場合は、すべての適用範囲ラインについて、請求額が販売額をもとに計算されます。
メンテナンス販売オーダ適用範囲ラインに関する税金のデフォルト設定

  • 適用範囲ラインがメンテナンス販売見積にリンクされている場合、メンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000) セッションの税金関連フィールド (税金分類およびVAT 基準:)は、見積 (tsepp1100m000) セッションをもとにデフォルト設定されます。
  • メンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000) セッションで原価タイプフィールドが見積請求に設定されている場合、メンテナンス販売オーダ - 適用範囲ライン (tsmsc1120m000) セッションの税金関連フィールド (税金分類およびVAT 基準:) は、見積 (tsepp1100m000) セッションをもとにデフォルト設定されなければなりません。見積原価ライン (tsepp1120m000) セッションで適用範囲ラインが特定の原価ラインにリンクされている場合、税金関連フィールドは、リンクされているその見積原価ラインをもとにデフォルト設定されます。
メンテナンス販売見積に関する税金の計算のレポート

メンテナンス販売見積に関する税額および延滞金利データはメンテナンスすることはできません。そのため、見積の出力時に、税額および延滞金利を計算して、税金レポートに出力する必要があります。見積ラインが出力されるレポートでは、利用可能な見積から VAT が除外されることが指定されなければなりません。税データは、レポートの下部に概要として出力される必要があります。正味額、税額、および合計金額が指定されている合計金額ラインも出力される必要があります。