サービス契約の変更

有効なサービス契約を、状況がフリーであるサービス契約の変更方法と同じ方法で変更することはできません。サービスでは、次のタイプの契約変更があります。

契約更新

契約更新オプションを使用すると、契約期間を延長できます。サービス契約を任意の期間更新し、原価および適用範囲条件をコピーできます。契約を更新する場合、構成ラインの追加、構成ラインの原価額および販売額の変更、適用範囲条件の原価および販売額の変更なども可能です。

物価スライド

物価スライドオプションを使用すると、契約額を増額できます。契約額増額の理由は、インフレの影響や通貨インフレーションに対応するため、といった経済状況の変化が考えられます。

  • サービス契約変更タイプに物価スライドを適用できるのは、サービス契約 (tsctm3100m000) セッションまたは契約構成ライン (tsctm1110m300) セッションで、構成ラインの価格設定方法設置/品目価格設定に設定されている場合のみです。

    • 物価スライドの割合 (tsctm0161m000) セッションの契約価格リストから更新チェックボックスがオフの場合、このセッションの設置/品目価格設定の割合を使用して、契約構成ライン (tsctm1110m300) セッションの計算販売価格および販売価格がスライドします。
    • 物価スライドの割合 (tsctm0161m000) セッションの契約価格リストから更新チェックボックスがオンの場合、販売価格は契約品目価格リスト (tsctm0115m000) セッションの最新価格を使用して更新されます。

    契約構成ライン (tsctm1110m300) セッションの予想販売額および販売額は、契約変更 (tsctm3120m000) セッションで指定される変更発効日から失効日までの期間に基づいて、比例的にスライドします。

  • 契約変更 (tsctm3120m000) セッションのタイプフィールドが物価スライドで更新に設定されている場合、LN は契約を更新し、同時に物価スライドを適用します。物価スライドは、構成ラインに対して定義された価格設定方法に関係なく適用されます。
一時的な変更

一時的な変更オプションを使用すると、契約に関して、構成ラインの追加、価格/割引の変更、適用範囲条件/原価条件の変更などを行うことができます。

分割払で契約変更が有効な場合の [物価スライド] または [一時的な変更] の影響

[物価スライド] または [一時的な変更] が有効な場合、スライド金額が、次の条件を満たす分割払に分割されます。

  • 契約分割払 (tsctm4100m000) セッションで分割払の状況がフリーである
  • 分割払の開始日 (契約分割払 (tsctm4100m000) セッションの発効日フィールドの開始日) が、契約変更 (tsctm3120m000) セッションの変更発効日以降である

「マニュアルで作成された分割払には、スライド金額が分割されません。」

[物価スライド] または [一時的な変更] が適用される場合、契約分割払 (tsctm4100m000) セッションには状況がフリーの分割払はありません。契約変更が有効になると、LN は契約分割払 (tsctm4100m000) セッションでスライド金額を使用して新規分割払を生成します。新規分割払の計画請求日は、契約変更 (tsctm3120m000) セッションの変更発効日と同じです。

[物価スライド金額] または [一時的な変更金額] がゼロ (0) でない場合、LN はその金額を分割払額に追加します。その後、[物価スライド金額]/[一時的な変更金額] はゼロ (0) にリセットされます。

分割払の状況を変更できるのは、次の場合のみです。

  • 物価スライド金額または一時的な変更金額がゼロ (0) の場合。次の状況に変更できます。
    • 承認
    • 取消
  • 契約変更が有効な場合