契約成果物の輸出コンプライアンスチェック

グローバル貿易コンプライアンス機能を使用すると、特定の品目を特定の国に輸出できるかどうか、または特定の取引先との間で特定の品目を輸出入できるかどうかをチェックできます。これは特定の輸出要件が満たされるかどうかを確認するプロセスです。その目的のために、このプロセスでは各種チェックを契約成果物に対して実行します。内部チェックと外部チェックを実行できます。権限のあるユーザは、LN によって生成されたコンプライアンスチェックエラーを上書きできます。その場合、輸出ブロックは無効になります。

前提条件

グローバル貿易コンプライアンス機能は、次の場合のみ有効になります。

  • 導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションで、コンセプト (ロジ) タブの貿易管理チェックボックスがオンに設定されている場合。
  • 貿易管理パラメータ (tcgtc0100m000) セッションで輸出チェックボックスがオンに設定されている場合。
コンプライアンスチェック

次の場合に、契約成果物は輸出コンプライアンスチェックを受けます。

  • 成果物のタイプが物理的であり、倉庫管理内で処理される
  • 原価品目成果物のタイプが非物理的であり、倉庫管理に発行済である
  • 品目 (tcibd0501m000) セッションの貿易コンプライアンスの遵守チェックボックスがオンに設定されている
  • 成果物が別の国に出荷される場合。つまり、(倉庫管理で指定された値に基づく) 出荷元住所と、契約成果物 (tppdm7100m100) セッションで指定された出荷先住所が別々の国に存在する
注意
  • 貿易コンプライアンスの遵守インジケータが契約成果物 (tppdm7100m100) セッションに追加されます。このチェックマークは、品目 (tcibd0501m000) セッションの貿易コンプライアンスの遵守チェックボックスがオンに設定されているかどうかを示します。このインジケータが選択されていない場合、デフォルトでは、伝票のコンプライアンス状況適用なしに設定され、輸出コンプライアンスのチェックオプションが無効になります。
  • 取引コンプライアンスチェックがすでに実行された成果物が変更された場合は、チェックが再実行されます。成果物の計画済納期、確認済納期、数量、または販売額データが変更された場合にも、これが当てはまります。
  • 内部チェックにおいて、品目 (tcibd0501m000) セッションの出庫貿易コンプライアンスおよび構成要素別制限チェックボックスがオンに設定されているかどうか確認されます。品目と輸出の制限に基づき、特定の国ではライセンスが必要です。

輸出コンプライアンスチェックには、次の 2 つのシナリオがあります。

シナリオ 1

  1. 契約成果物 (tppdm7100m100) 画面で成果物を作成します。
  2. 有効化をクリックします。成果物を有効化すると、輸出コンプライアンスチェックが実行されます。 
    • 確認済になると (伝票のコンプライアンス状況検証済に設定されると)、成果物の状況が有効に設定され、発行オプションを使用して成果物を倉庫管理に発行できるようになります。
    • 検証エラーが発生した場合 (伝票のコンプライアンス状況検証エラーに設定された場合)、成果物の状況はフリーのままになります。
  3. 成果物が検証されて発行されると、倉庫オーダ (whinh2100m100) セッションで倉庫オーダが作成されます。出荷ラインが確認された後、契約成果物 (tppdm7100m100) セッションで、Infor LN によって契約成果物の状況納入済に設定されます。
注意

伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1610m000) セッションを使用してチェックを上書きすることができます。エラーが発生すると、上書きオプションが使用可能になります。

シナリオ 2

  1. 契約成果物 (tppdm7100m100) 画面で成果物を作成します。
  2. 輸出コンプライアンスのチェックをクリックします。
  3. 確認済になった場合 (伝票のコンプライアンス状況検証済に設定された場合)、有効化をクリックします。
  4. 発行をクリックします。
注意

契約成果物スケジュール (tppdm7100m200) セッションで返品成果物を作成した場合、Infor LN によって伝票のコンプライアンス状況適用なしに設定され、輸出コンプライアンスのチェックオプションが無効になります。