見積を構造化するには

見積を作成するために、トップダウン先行見積タイプ構造要素が必要です。構造要素 (tpest1120m000) セッションでは、見積タイプをトップダウン、またはボトムアップとして定義できます。構造要素の先行見積タイプによって見積の計算方法が決まり、見積タイプを修正することもできます。

見積ライン (tpest2100m000) セッションで、ライン番号、活動、記述、見積タイプ、ラインレベルタイプ、金額 (ユーロ) などのトップダウン見積を入力します。

ライン 5最上位ヨットトップダウン合計6,000 万
ライン 1001再設計トップダウン合計900 万
ライン 2002造船トップダウン合計5,000 万
ライン 2503装飾トップダウン合計100 万

 

要素 03、ライン 25 は別の会社に外注されます。見積依頼を外注先に送りますが、原価の見積は 100 万ユーロです。

見積ライン

詳細な見積ラインを指定し、見積構造全体を定義する必要があります。子活動では、さらにボトムアップ情報が使用できるため、「ボトムアップ」 先行見積タイプを使用します。

構造要素LETローンチレベルタイプ原価レベルタイプ販売レベルタイプ
最上位 = ヨットトップダウン詳細合計合計
01 = 再設計トップダウン詳細合計合計
02 = 造船トップダウン詳細合計合計
03 = 装飾トップダウン詳細合計合計
011 = CAD 補整トップダウン詳細合計合計
021 = スチールボトムアップ詳細詳細合計
022 = 造船所作業ボトムアップ詳細詳細合計
023 = エンジンボトムアップ詳細詳細合計

 

構造要素 011 は 01 にリンクされます。構造要素 021、022、および 023 は 02 にリンクされます。リンクに基づいて、02 の 「造船」 親活動は予測間接費のためトップダウン活動のままです。

ライン番号活動見積タイプラインレベルタイプ金額 (ユーロ)
30021トップダウン合計3,000 万
35022トップダウン合計1,500 万
40023トップダウン合計200 万
45011トップダウン合計500 万
50011トップダウン詳細300 万
55011トップダウン詳細200 万
6002トップダウン原価タイプ (労務)400 万
6502トップダウン原価タイプ (材料)4,600 万

 

見積詳細

この例では、トップダウン見積を使用して金額を割り当てています。しかし、このプロジェクトに関与している 2 つの社内部署は、ヨットの製造見積をそれぞれ独自に用意しています。各部署はそれぞれの評価に基づいて、詳細な計算を提供します。このラインと関連情報を見積バージョンで指定します。

ライン番号活動見積タイプラインレベルタイプ金額 (ユーロ)
70011ボトムアップ合計500 万
80011ボトムアップ詳細270 万 (設計)
81011ボトムアップ詳細30 万 (プロジェクト管理)
85023ボトムアップ詳細100 万
90022ボトムアップ詳細1,500 万
95021ボトムアップ合計4,000 万
10003ボトムアップ詳細50 万

 

活動 011 の詳細を表示すると、トップダウン合計が 500 万ユーロになることが期待されます。ところが、011 の 2 つのボトムアップ詳細ラインを加算すると、ラインレベルタイプによって、ヨットの該当部分は 300 万ユーロまたは 500 万ユーロになります。必要な見積ラインをすべて指定している場合、合計を集計して先行見積タイプの見積金額を確認できます。計算の公式については、見積ライン (tpest2100m000) セッションを参照してください。