拡張の使用

拡張は、主に合意内容に関する請求処理を行います。予算との関係は、初期の予算および/または予算調整詳細ラインで定義されます。拡張を管理するため、4 つの状況値を使用できます。

  • フリー
    拡張を予算編成に使用しますが、実際原価の登録には使用しません。
  • 実際
    拡張に実際原価を転記できますが、拡張について請求することはできません。
  • 最終
    データを変更できません。
  • 請求可能
    拡張に対する単位原価の転記と、拡張に対する請求を行うことができます。

拡張は、固定価格、予算契約金額、実際取引の請求金額にしたがって請求できます。オーダを個別に管理する必要がある場合は、拡張に開始日および終了日を定義できます。拡張別または管理コード内の拡張別に拡張の進捗を登録します。プロジェクトは、特定の拡張、または管理予算によって管理できます。

拡張に関連するセッションを使用して、顧客請求に影響を及ぼすプロジェクトの変更について入力、表示、出力できます。以下の 4 タイプの拡張がサポートされています。

変動決済には、次のタイプがあります。

  • インデックス変動決済
    価格インデックスにしたがい、契約価格に対する割合で決済します。請求可能金額は、請求済の分割払または進捗に基づいて計算されます。
  • 価格変動決済
    特定の材料 (銅など) が予算に含まれている場合、その材料の価格変動の可能性も考慮して、該当予算の品目を決済します。価格インデックスは材料およびデータレベルでメンテナンスされます。請求方法は 「プロジェクト進捗」 に登録された進捗を基準にします。価格変動の請求に関する請求書が生成されます。この請求書は、プロジェクト定義モジュールで定義された請求方法に基づいて請求モジュールによって処理されます。特定の材料を含む予算仕訳は、この材料の価格変動の可能性も考慮して決済できます。価格インデックスは材料および日付別にメンテナンスされます。請求は進捗を基準とします。
注意

原価加算プロジェクト、および 「請求方法」 が単位レートに設定されているプロジェクトには、「変動決済」 タイプの拡張を定義できません。