VSC を構成するには

VSC の使用を開始する前に、いくつかのタスクを実行する必要があります。

ステップ 1. VSC をインストールする

VSC を使用するには、基本的な VSC 設定を生成する必要があります。

  1. VSC のインストール (tlvsc1201m000) セッションを開始します。
  2. 基本検証コードの名前と説明を指定します。
  3. 終了をクリックします。

このセッションでは、次のアクションが実行されます。

  • 基本検証コードが生成されます。
  • パッケージコンビネーションが基本検証コードにリンクされます。
  • デフォルトの検証フィルタ (「VSC フィルタのインストール」) が基本検証コードにリンクされます。
  • 公式の LN ソフトウェアコーディング標準 (SCS) に基づいて、LN ソフトウェア構成要素のコーディング標準が生成されます。
ステップ 2. VSC パスワードを変更する

VSC パスワードは、各種管理 VSC セッションへのアクセスを制限するために使用されます。エンドユーザセッションは、パスワードで保護されません。

インストール時、VSC パスワードは自動的に 「vsc」 に設定されます。インストール後すぐにこのパスワードを変更することをお勧めします。

VSC パスワードを変更するには、次の手順に従います。

  1. VSC パスワードの変更 (tlvsc0291s000) セッションを開始します。
  2. 旧パスワードを入力します。
  3. 新パスワードを 2 回入力し、パスワードの変更をクリックします。
ステップ 3. オプション - コーディング標準をメンテナンスする

LN ソフトウェアコーディング標準 (SCS) は、各ソフトウェア構成要素タイプをコーディングする方法を定義する一連の標準です。

VSC をインストールすると、これらの標準が LN 環境に生成されます。

コーディング標準 (tlvsc1150m000) セッションを介してこれらの表示を維持できます。このセッションは、インストール時に生成された標準を更新または拡張する場合にのみ使用してください。たとえば、開発したセッションの新しいタイプに新しいコーディング標準を追加する場合などです。

ステップ 4. オプション - 追加検証コードを作成する

VSC のインストール時、1 つの基本検証コードが生成されます。

オプションで、追加検証コードを追加できます。たとえば、追加チェックを実行する場合や、さまざまなパッケージコンビネーションに属するソフトウェア構成要素をテストする場合などです。

検証コードは、検証コード (tlvsc1500m000) セッションで追加できます。

ステップ 5. オプション - 追加のパッケージコンビネーションを検証コードにリンクする

VSC のインストール時、1 つのパッケージコンビネーションが基本検証コードにリンクされます。他のパッケージコンビネーション内の構成要素でチェックを実行するには、追加のパッケージコンビネーションを基本検証コードにリンクできます。

パッケージコンビネーションを検証コードにリンクするには、次の手順に従います。

  1. 検証コード (tlvsc1500m000) セッションを開始します。
  2. 適切なメニューでパッケージコンビネーションにリンクする検証コードを選択し、パッケージコンビネーション対検証コードをクリックします。パッケージコンビネーション対検証コード (tlvsc1501m000) セッションが開始されます。
  3. 必要なパッケージコンビネーションを追加します。

注意: パッケージコンビネーション対検証コード (tlvsc1501m000) セッションは、メニューブラウザから直接開始することもできます。

ステップ 6. 検証フィルタを定義する

VSC のインストール時、1 つの汎用検証フィルタが基本検証コードにリンクされます。このフィルタは、すべてのパッケージ内のすべてのソフトウェア構成要素を検証するために実行されるチェックを定義します。フィルタ設定に応じて、汎用フィルタでのチェックにより次の 2 つのタイプの警告が生成されることがあります。

  • 「フィルタ対象」 警告。これらの警告はすぐに処理する必要があります。これらのフィルタされた警告を解決するか、承認する必要があります。
  • 「フィルタなし」 警告。すぐに処理する必要はありません。

オプションで、1 つ以上の特定検証フィルタを定義できます。特定フィルタを使用すると、特定のパッケージモジュールまたは VRC の 「フィルタ対象」 警告の数を減らすことができます。各特定フィルタは汎用フィルタから派生するため、汎用フィルタとまったく同じチェックが実行されます。特定フィルタでは、「フィルタ対象」 警告と 「フィルタなし」 警告のどちらを生成する場合でも各チェックを指定できます。

特定検証フィルタを定義する

特定フィルタを検証コードに追加するには、次の手順に従います。

  1. 検証コード (tlvsc1500m000) セッションを開始します。
  2. フィルタをリンクする検証コードを選択し、適切なメニューで検証フィルタをクリックします。検証フィルタ (tlvsc2510m000) セッションが開始されます。
  3. 新規作成をクリックしてフィルタを追加します。検証フィルタのデフォルト (tlvsc2110m000) 詳細セッションが開始されます。
  4. フィルタ対象のパッケージ、モジュール、またはパッケージ VRC を指定します。
  5. 優先度フィルタと分類フィルタを指定します。
  6. 「フィルタなし」 警告を生成するチェックを指定します。次の点に注意します。
    • 特定フィルタは、汎用フィルタとまったく同じチェックを実行します。このため、セッションでは対応するチェックボックスが自動的にオンになります。
    • 特定のチェックでフィルタなし警告を生成するには、対応するチェックボックスをオフにする必要があります。
    • 注意: チェックを無効にしたり、特定フィルタに別のチェックを追加することはできません。汎用フィルタに存在しないチェックを選択した場合、VSC によりこのチェックが無視されます。

詳細は、オンラインセッションヘルプを参照してください。

注意: 検証フィルタ (tlvsc2510m000) セッションは、メニューブラウザから直接開始することもできます。

ステップ 7. ソース解析コードを定義する

検証フィルタには、1 つ以上のソース解析コードをリンクできます。ソース解析コードは、UI スクリプト、DLL、および DAL などのスクリプトでユーザ定義チェックを実行するために使用します。各ソース解析コードは、式テキストと警告メッセージにリンクされています。式テキストには、エラーの検索に使用される検索パターンが含まれています。

ソース解析コードを作成するには、次の手順に従います。

  1. ソース解析コード (tlvsc3511m000) セッションを開始します。
  2. 新規作成をクリックします。ソース解析コード (tlvsc3111m000) 詳細セッションが開始されます。
  3. メッセージ ID、規則 ID、警告メッセージ、分類など、新しいソース解析コードのプロパティを指定します。
  4. テキスト編集をクリックしてテキストエディタを起動します。
  5. 式テキストを入力します。式テキストには、エラーの検索に使用される検索パターンが含まれている必要があります。
  6. テキストエディタを閉じ、新しいソース解析コードを保存します。

注意: 詳細については、ソース解析コードを参照してください。

ステップ 8. ソース解析コードを汎用検証フィルタにリンクする

ソース解析コードの式で定義されたチェックが確実に実行されるようにするには、ソース解析コードを汎用検証フィルタにリンクする必要があります。

ソース解析コードを汎用検証フィルタにリンクするには

  1. 検証フィルタ (tlvsc2510m000) セッションを開始し、汎用検証フィルタをダブルクリックします。検証フィルタのデフォルト (tlvsc2110m000) セッションが開始されます。
  2. スクリプトタブに移動し、解析コードをクリックします。検証フィルタ毎のソース解析コード (tlvsc2512m000) セッションが開始されます。
  3. チェックボックスを使用して、汎用検証フィルタに関して目的のソース解析コードを有効/無効にします。
    • 注意: VSC は、汎用検証フィルタに関してだけでなく、すべての特定検証フィルタに関しても有効なソース解析コードを実行します。
ステップ 9. オプション: 特定検証フィルタのソース解析コードを更新する

汎用検証フィルタに関して有効なソース解析コードは、すべての特定検証フィルタに関しても実行されます。

特定フィルタでは、各ソース解析コードにより次の警告を生成するかどうかを指定できます。

  • 「フィルタ対象」 警告
  • 「フィルタなし」 警告。すぐに処理する必要はありません。

VSC が 「フィルタなし」 警告を生成するように指定するには、次の手順に従います。

  1. 検証フィルタ (tlvsc2510m000) セッションを開始し、特定検証フィルタをダブルクリックします。検証フィルタのデフォルト (tlvsc2110m000) セッションが開始されます。
  2. スクリプトタブに移動します。
  3. 次のいずれかの手順に従います。
    • コードの解析チェックボックスをオフにします。この結果、VSC はすべての有効なソース解析コードに関して 「フィルタなし」 警告を生成します。
    • VSC が一部のソース解析コードに関してのみフィルタなし警告を生成するようにするには、解析コードをクリックします。検証フィルタ毎のソース解析コード (tlvsc2512m000) セッションが開始されます。VSC が 「フィルタなし」 警告を生成する必要があるソース解析コードのチェックボックスをオフにします。

注意: 特定フィルタにはさらにソース解析コードを追加することはできません。汎用フィルタで有効になっていない分析コードを選択した場合、VSC はこの分析コードを無視します。