繰返生産の進捗レポート

繰返生産の進捗レポートは下記のセッションで実行されます。

作業リストのレポート

作業リスト (tirpt4602m000) セッションからのレポートは、シフト中に 「リアルタイム」 で実行されます。作業リスト設定 (tirpt0141m000) セッションから、目的の手順に合わせて作業リスト (tirpt4602m000) セッションを構成できます。ここでは、日程計画ライン完了、数量レポート、不合格処理のパラメータを定義できます。

作業セルを指定したら、現行シフトが選択され、所定の期間の生産日程計画ラインが表示されます。状況、期日、開始日、終了日、品目の数量を各ラインで表示できます。

作業リスト (tirpt4602m000) セッションの下部で、選択した日程計画ラインで完了した追加の数量をレポートすることで完了および不合格の数量を管理できます。日程計画ラインで数量が完了したと報告されるたびに、シフトの記帳が作業セルの原価伝票に自動的に更新されます。

シフト時に、実際の作業セルの時間が作業セルの状況に基づいて計算されます。労働時間は、生産モデルで定義された労働資源とタクト時間と組み合わせ、完了とレポートされた数量に基づいています。すべての数量が記帳されると、日程計画ラインの完了をレポートできます。

繰返生産のシフトレポート

シフトのレポート (tirpt4636m200) セッションを使用し、各シフトの最終結果を管理およびレポートします。

このセッションでは、作業リスト (tirpt4602m000) セッション以降から予備記帳を追加できます。すべてのデータが正しい場合、シフトを完了し、関連原価伝票を更新できます。

作業セルを指定し、適用可能なシフトを選択することで、完了したシフトをレポートします。シフトが選択されると、記帳済みの数量と時間にしたがってシフト用に計画された生産日程計画ラインに基づき、見積作業セル時間、労働時間、数量の概要が表示されます。

作業リストセッションで使用可能なコマンドや、レポートされた数量に基づく計算により、設定、実行、ダウンタイムをレポートできます。記帳された時間は、シフトで使用可能な時間よりも短くなる可能性があります。これは、記帳の不一致によるものである可能性があります。シフトの完了がレポートされる前、作業セルの設定時間とダウンタイムの記帳後に、シフト監督者がこの値を修正できます。

修正後にシフト時間よりも時間が短くなった場合、使用可能な時間のリマインダーが待機時間として記帳されます。シフト監督者が労働時間の待機時間をマニュアルで入力する必要がある場合を除き、労働時間は同じ方法で記帳されます。

シフトがクローズされると、関連する作業セル原価伝票もクローズされる可能性があります。

注意
  • シフトは複数の記帳を含んでいる可能性があります。たとえば、輸送数量ごとにバックフラッシュが発生する場合、輸送数量に達すると、完了数量が記帳されます。
  • 時間は、従業員ごとにではなく、作業セルの一般労務として記帳されます。
  • 追加資材数量を使用する場合、作業セル原価伝票の資材にリンクされている使用ポイントに数量をマニュアルで記帳する必要があります。
作業セル原価伝票レポート

作業セル原価伝票には、一定期間の特定の作業セルの累計結果が記載されます。以下のアクションが記帳されます。

  • 完成品数量の完了レポート
  • 完成品数量の不合格レポート
  • 労働時間および機械時間のレポート
  • 資材のバックフラッシュ
  • 作業セル原価伝票での追加資材の直接レポート
作業ステーションレポート

進捗レポートで詳細を追加する必要がある場合、作業ステーションごとにレポートを実装できます。以下のパラメータを選択している場合、作業ステーションごとに完了および不合格をレポートできます。

生産モデルで上記のパラメータが選択されている場合、次のオプションが選択可能になります。

  • 作業ステーションはカウントポイント

    日程計画中に日程計画ライン作業ステーション (tirpt4111m000) セッションの作業ステーションはカウントポイントチェックボックスをオンにした場合、選択した作業ステーションのアクティブな日程計画ラインに基づいて、完了および不合格の製品の数量がレポートされます。カウントポイントで不合格数量をレポートすると、作業セルの日程計画ラインが更新されます。

  • 作業ステーションは検査ポイント

    各検査ポイントは、規定の検査プロトコルに基づいて定義された検査日程計画を備えている必要があります。繰返生産には、数量検査用のオプションが 2 つあります。

    • 基本的な処理中検査プロトコル
      ジョブショップ管理のプロセス変数機能に似たプロセス検査プロトコル。プロセス変数 (tirpt4112m000) セッションでプロセス変数を指定して検査を設定し、検査結果 (tirpt4112m100) セッションで結果を表示できます。
    • 品質管理モジュールを使用した品目検査プロトコル
注意

作業セルのレイアウトは、作業ステーションごとのレポートに対応できる必要があります。