低価法

LN では、市場価格を使用して、標準品目とカスタマイズ品目の両方の在庫を評価できます。市場価格は市場価格 (whina1118m000) セッションで入力できます。

製造で、次の手順を実行します。

  1. 標準原価の計算 (ticpr2210m000) セッションを開きます。PCS のカスタマイズ品目の場合は、プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000) セッションを開きます。
  2. 低価法にもとずく棚卸資産評価額チェックボックスをオンにします。
  3. 計算をクリックします。

市場価格 (whina1118m000) に入力した品目の市場価格がこの品目のオリジナルの購買価格よりも低い場合、市場価格を使用して評価額が計算されます。

注意

標準原価の計算 (ticpr2210m000) セッションの標準原価の実現および在庫の再評価チェックボックスがオンの場合、評価額が更新されます。評価額は品目標準原価 (ticpr3501m000) セッションから表示できます。このセッションで、発効日が複数ある品目原価計算データがリストされます。評価額を表示する品目を選択して、適切なメニューから標準評価額をクリックします。

標準原価の計算 (ticpr2210m000) セッションの標準原価の実現および在庫の再評価チェックボックスがオフの場合、評価額は更新されません。ただし、計算コード別品目原価 (ticpr2501m000) セッションから評価額を表示できます。評価額を表示する品目を選択して、適切なメニューから標準評価額をクリックします。

PCS のカスタマイズ品目の場合、プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000) セッションの実際原価計算の実行チェックボックスを使用して、カスタマイズ品目の評価額を更新するかどうかを指定する必要があります。評価額は、品目標準原価 (ticpr3501m000) セッション (チェックボックスがオンの場合) または計算コード別品目原価 (ticpr2501m000) セッション (チェックボックスがオフの場合) で表示できます。

棚卸資産評価額の再評価

評価額の発効日は必ずしも現在の日付ではありません。過去の日付が発効日になることもあります。標準原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションの過去の日付の評価額を対象とするチェックボックスがオンの場合、過去の日付について次のいずれかのオプションを選択できます。

  • 前期の最終日: 前会計期間の最終日が、評価額の発効日として自動的に設定されます。
  • 特定の日付: この日付以降であれば、評価額または標準原価の発効日を自由に入力できます。

標準原価の実現および在庫の再評価チェックボックス (カスタマイズ品目の場合は実際原価計算の実行) をオンにした場合、棚卸資産評価額と標準原価が更新されます。ただし、前期の最終日オプションを選択し、現在の期間の開始時にオリジナル棚卸資産評価額に振戻チェックボックスもオンにした場合、前会計期間の最終日については在庫の市場価格が計算されますが、現在の期間の開始日では購買価格に基づくオリジナルの棚卸資産評価額が使用されます。このため、次の会計期間の開始時には、再評価結果は使用されなくなります。

注意

購買価格ではなく市場価格を使用して在庫評価を行うことは、購買品目の場合に適用されます。製造品目の場合は、製造品目の部品表に含まれる購買品目についてのみ適用されます。市場価格は倉庫管理から取得されます。