オーダブロック計画

このセクションでは、オーダブロックの概念について説明します。オーダブロックを使用すると、1 つの製品から別の製品に切替を実行する際に製造時間のロスを最小限に抑えやすくなります。

オーダブロックは、機械設定作業で失われる時間を減らして最適な生産日程計画を設定するのに効果的です。

オーダブロックの生成を行うと、多数の製造オーダが結合されて単一のオーダブロックが形成されます。オーダブロックを生成した後、そのオーダブロックに対して手動で製造オーダの追加、削除が行えます。

この機能は、次のような状況で使用できます。

  • 複数の色を持つ品目を吹付塗装する必要がある場合。前回使用した色とは別の色を使用する場合、塗料を交換して機器を洗浄するための段取時間が必要です。前回の色が新しい色よりも濃い場合は、洗浄を徹底させる必要があります。明るい色から暗い色へという順序が最も効率的です。
  • 機械にはさまざまな工具を取り付けることができます。同じ工具を必要とする複数の品目を連続して配置すると、段取時間を節約できます。

最初の例では、段取クラスの 「色」 と、段取状況 (「白」、「薄い青」、「濃い茶」 など) を定義します。

オーダブロックを設定するには

オーダブロックを設定するには、次の操作を行います。

  1. 共通情報パッケージのテーブルモジュールで、段取クラスと段取状況を定義します。
  2. 作業 - 段取クラスおよび状況 (tirou1104m000) セッションで、段取状況を作業にリンクします。
  3. 製造オーダを計画した後、作業別段取クラスおよび状況 (tisfc0133m000) セッションで段取状況について細かく指定できます。
オーダブロックによる計画を行うには

複数の製造オーダを効率的な生産日程計画としてまとめるには、以下の作業を行う必要があります。

  1. オーダブロック計画の生成 (tisfc0251m000)を使用し、スケジュールする製造オーダのオーダブロックを生成します。
  2. 必要に応じ、これらのオーダブロックを変更します。グラフィック計画ボードを使用できます。
  3. 製造計画 (tisfc0110m000) セッションに説明されている方法で、計画データをオーダブロックから実際の製造オーダに更新します。

詳細は、オーダブロックによる計画を行うにはを参照してください。

制限事項

1 つの製造オーダに多数の機械で行う多数の処理が含まれる場合、これらの機械の 1 台にスケジュールをまとめることができます。