オーダ分類

ジョブショップ管理オーダグループとは、ユーザ定義の製造オーダからなるグループです。製造オーダを個別に追加するか、または基準を指定することにより、共通特徴を持つオーダを分類することができます。

グループが形成された後は、このグループを使用して、グループ内のすべての製造オーダに対して同時にアクションを実行できます。たとえば、オーダ完了のレポート、オーダ文書の出力、オーダのクローズ、出庫勧告の処理、作業とオーダ状況の記録を行って、オーダー処理の効率を高めることができます。

オーダグループはジョブショップ管理で作成することも、企業計画で計画処理中に作成することもでき、倉庫管理に対するオーダおよびその内部のオーダの追跡と処理に使用できます。

オーダグループは、ユーザがジョブショップ管理オーダをより効率的に処理できるようにする柔軟で動的な機能と考えられます。たとえば、出庫勧告の確認、転送、出力、発行、処理、および、作業とオーダ状況の記録の際に利用できます。

オーダグループはジョブショップ管理で作成することも、それより早く企業計画で処理中に作成することもできます。

作業現場管理オーダグループによるメリット

製造オーダをジョブショップ管理オーダグループに分類しておくと、たとえば 1 つのアクションを実行するだけで製造オーダグループ全体の完了をレポートできるといったように、LN でのデータ処理効率が向上します。ジョブショップ管理オーダグループを使用して製造を系統化することによっても、ジョブショップにおける製造効率の向上を促進できます。

資源利用率の増大も工具の取り替え時間の短縮も見込めます。すべてのオーダに同じ所要工具を使って分類することにより、工具交換の必要回数を低減できます。また、タスクが実行されている物理的位置を参照して、グループのすべての製造オーダにタスクが実行されたことを確認することもできます。管理面でも効率向上を見込めます。オーダグループ全体の資材要件をすべて 1 つの複合レポートに出力することができます。

製造オーダのグループ化方法

作業現場管理オーダグループは、次のどちらかの方法で生成できます。

注意

Infor LN で DEM Content Pack を使用する場合、MMN0200 (製造オーダ分類による処理) ウィザードを使用してオーダ分類を設定することを検討してください。この事前定義されたウィザードは、会社の業務機能モデルを指定した後でプロジェクトモデル別ウィザード (tgwzr4502m000) セッションから実行できます。

作業現場管理オーダグループの作成方法

製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションを使用して、オーダを分類する基準を定義します。

  • グループへオーダを個別に追加できます。
  • 同じ工順グループに属するオーダ、同じジョブショップ倉庫で処理されるオーダ、計画納期が同じオーダといったように、さまざまな基準に従ってオーダを分類できます。
  • 完成品や構成要素品目に従って、オーダを分類できます。

オーダグループの使用目的に従って、基準を選択する必要があります。グループに属する製造オーダの作業完了をすべて同時にレポートしたい場合は、そのオーダの工順に関連する基準を選択する必要があります。他方、資材出庫目的にオーダグループを使用したい場合は、同じ構成要素品目を共有するオーダをグループにした方が理にかなっていると言えます。

製造オーダグループの作成 (tisfc3250m000) セッションのグループ作成をクリックすると、オーダを製造オーダグループに割当 (tisfc3151s000) セッションが開始されます。このセッションで、選択を微調整して、オーダを個別に受入または拒否することができます。

オーダを製造オーダグループに割当 (tisfc3151s000) セッションで最後の選択を行った後は、製造オーダグループ - 製造オーダ (tisfc0501m100) セッションでオーダグループの内容を表示できます。また、たとえばオーダの品質管理の不履行が原因でそのグループに属している残りのオーダの完了をレポートできない場合などは、このセッションを使用して以降のステージで任意のオーダを削除することもできます。

注意

オーダグループ番号のデフォルトの番号グループとシリーズは、製造オーダパラメータ (tisfc0100s000) セッションで定義する必要があります。