時間会計の手順

一元的時間会計

従業員管理パッケージを使用して、ロジスティックパッケージ (たとえば、製造) 用の時間を登録できます。従業員、チーム全体、または機械に関して時間数を定義できます。

時間会計に用いられる取引タイプには次の 3 種類があります。

  • 製造オーダ (作業)
  • 組立 (クラスタラインステーションオーダ)
  • PCS プロジェクト (活動)

実際時間数を予算時間数と比較することもできます。予算は従業員別、チーム別、および部署別に作成できます。不要になった時間数データは、アーカイブ会社に移動できます。

前提条件

時間数データを入力する前に、関連する変数を設定しておく必要があります。

この変数としては、次のものが挙げられます。

  • 企業単位
  • 従業員データ
  • カレンダーコード (予算用)
  • 部署
  • プロジェクトおよび活動
  • 製造オーダおよび作業
  • 価格計算コード
  • 原価構成要素
  • 作業費レートコード
  • ワークセンタ
  • 機械
  • タスク
注意

Infor LN で DEM Content Pack を使用する場合、MBP1000 (製造オーダの時間会計) ウィザードを使用して製造オーダの時間会計を設定することを検討してください。この事前定義されたウィザードは、会社の業務機能モデルを指定した後でプロジェクトモデル別ウィザード (tgwzr4502m000) セッションから実行できます。業務機能モデルを参照してください。

時間会計の手順

時間会計の手順は次のステージを経ます。

  1. マスタデータおよび時間予算の入力
  2. 時間の入力
  3. 時間の処理
  4. 時間会計の履歴
  5. 時間数のアーカイブ
1.マスタデータおよび時間予算の入力

作業時間スケジュールは、作業時間スケジュール (tcppl1100m000) セッションで設定できます。付加費用に関しては労務タイプを労務タイプ (tcppl0130m000) セッションで定義できます。

予算は、次のセッションで定義できます。

  • 従業員別予算 (bptmm3100m000)
  • 部署別予算 (bptmm3110m000)
  • チーム別予算 (bptmm3120m000)
2.時間の入力

時間取引は、次のどのセッションでも入力できます。

  • 製造オーダ時間数 (bptmm1120m000)
  • 組立時間数 (bptmm1160m000)
  • プロジェクト (PCS) 時間 (bptmm1170m000)。時間会計の詳細については、時間会計の使用を参照してください。

時間取引は従業員概要別時間および経費 (bptmm1100m000) セッションで表示できます。

状況

時間取引の時間状況は次のいずれかです。

  • 有効: 活動または作業がまだ進行中の状況。新規に時間取引を入力すると、前回の有効な時間取引をクローズする必要があるかどうかの確認を求められます。この前回時間取引をクローズすると、作業時間スケジュール (tcppl1100m000) セッションの計画時間数を用いて、当該の作業または活動に費やされた時間数が計算されます。前回時間取引をクローズしない場合は、取引の中断を選択してください。作業時間スケジュールに関連する作業または活動に費やされた時間数が計算されます。時間取引状況は中断になります。
  • 中断: 作業または活動に対する処理が一時的に中断されてから、また別の活動が開始した場合は、時間取引を中断する必要があります。特定期日の時間会計処理 (bptmm1205m000) セッションでは、有効な時間取引を特定の日付まで中断できます。特定の日付以降の最初の通常勤務日での時間取引は、自動的に再有効化することができます。最初の通常勤務日は、従業員に割り当てられる作業時間スケジュールにもとづいて算出されます。
  • クローズ: 時間取引にクローズ状況が割り当てられると、取引は有効ではなくなり、時間の処理が必要になります。
3.時間の処理

データの処理が終わらないうちは、時間取引は編集可能になったままです。時間および経費の処理 (bptmm1203m000) セッションを実行すると、時間会計データは時間取引として保存され、編集不可になります。その後は、なにか変更する場合、追加の時間を転記する必要があります。その後、データを他のモジュールでの原価計算に使用できるようになります。

4.時間の履歴

時間会計処理で生成される履歴データに関するレポートは、次のセッションで生成できます。

  • プロジェクト (PCS) 時間履歴 (bptmm2570m000)
  • 製造オーダ時間履歴 (bptmm2520m000)
  • 組立時間履歴 (bptmm2560m000)
5.時間のアーカイブ
  • 時間会計セッションで入力した従業員時間または機械時間は、時間および経費履歴のアーカイブ/削除 (bptmm2225m000) セッションでアーカイブします。
  • 時間および経費の処理 (bptmm1203m000) セッションでは、時間を処理して作成された時間履歴データをアーカイブできます。
  • 総予算のアーカイブ/削除 (bptmm3230m000) セッションでは、時間予算をアーカイブできます。
注意

組立管理モジュールからバックフラッシュされた時間の表示方法については、バックフラッシュと従業員管理のトピックを参照してください。