製造での原価構成要素体系原価構成要素体系とは、原価構成要素を使用して望みの詳細レベルまで品目の原価内訳を示す必須の構造です。この構造は原価構成要素体系 (ticpr0109m000) セッションで定義できます。 標準原価体系詳細 (ticpr0110m000) セッションでは、体系内のタイプが集計であるすべての原価構成要素を収集できます。 つまり、原価構成要素構造では原価を望みの詳細レベル (全総計から、詳細な内訳まで) に分類できます。 原価構成要素は、次の用途でも使用されます。
原価構成要素コードは、原価構成要素 (tcmcs0148m000) セッションで定義して、次のいずれかの原価タイプに割り当てます。
LN において原価が計算できるすべての実体 (資材、作業、付加費用、労務など) に、適用可能な原価タイプの原価構成要素をリンクする必要があります。 原価構成要素構造の設定
注意
有効な原価体系には、タイプが総計および集計である 4 つの原価構成要素が必須です。 原価構成要素体系の有効性確認 新しく作成された、または修正された原価構成要素体系を使用する前に、有効性確認を行う必要があります。原価体系は、品目にリンクする前に、有効にしておく必要があります。 個々の体系の有効性確認プロセスは、原価構成要素体系 (ticpr0109m000) および原価構成要素体系 (ticpr0609m000) セッションから開始され、原価構成要素体系の有効化 (ticpr0209m000) セッションでは、複数の体系の有効性確認を同時に実行できます。 原価構成要素体系が有効であるには、次の要素を含む必要があります。
有効な原価構成要素体系は有効化チェックボックスがオンになっており、有効性確認の日付が最終有効化日フィールドに表示されています。 原価構成要素体系を変更すると、有効化チェックボックスがオフになり、原価構成要素体系 (ticpr0109m000) セッションと原価構成要素体系 (ticpr0609m000) セッションの修正フィールドに日付が表示されます。 原価構成要素体系が修正されたが有効性確認は行われていない場合、体系の修正を元に戻すオプションを使用して修正を削除できます。修正は、原価構成要素体系の有効性確認が行われた後にのみ有効になります。
注意
品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションと組立ライン原価計算データ (ticpr0115m000) セッションで有効性確認が行われた原価構成要素体系のみ使用できます。 原価構成要素への原価の記帳 製造品目の製造時に、あらゆる原価はリンク先の原価構成要素に記帳されます。次に示す原価構成要素は、完成品の原価構成要素構造内の原価構成要素とは異なる場合があります。
製造後にオーダを完了としてレポートした場合、品目が倉庫に入庫され、完成品の原価構成要素構造内に定義された原価構成要素に、原価が記帳されます。製造オーダ (tisfc0501m000) セッションの完了転記の実行時点フィールドが完了数量の場合、製造オーダの数量が完了としてレポートされると、即座に原価が記帳されます。
例
説明: 標準原価体系詳細 (ticpr0110m000) セッションで構成要素品目 C の詳細原価構成要素 SURCH_C を定義しておき、詳細原価構成要素 SURCH_C に転記される原価を完成品 A に関しては別途にレポートしたい場合は、完成品 A のチャート詳細にも原価構成要素 SURCH_C を定義しておく必要があります。原価構成要素 SURCH_C は、品目 A に関して定義されていない場合、品目 A の総計原価構成要素 SURCH_A の一部になります。標準原価体系詳細 (ticpr0110m000) セッションで品目の原価構成要素構造の詳細原価構成要素を定義してください。
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