原価計算のための工順選択

工順は次の計算に使用できます。

  • 品目の標準原価の計算
  • 製造オーダの原価、および製造オーダのリードタイムの計算
注意
  • 品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000) セッションでは、グローバル (会社) レベルでデータが指定されますが、個別のサイトについて品目オーダ処理データをマニュアルで編集できます。

計算に使用する工順は以下の設定に左右されます。

  • 品目 - 製造 (tiipd0101m000) セッションの数量依存工順チェックボックスがオフの場合、ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000) セッションで定義されるデフォルトの工順が LN によってチェックされます。品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションの品目とサイトの組合せにデフォルトの工順コードもリンクされている場合、そのデフォルトの工順が品目の標準原価計算に使用されます。品目とサイトの組合せにデフォルトの工順コードがリンクされていない場合、標準原価計算には工順がいっさい使用されません。

  • 品目 - 製造 (tiipd0101m000) セッションの数量依存工順チェックボックスがオンの場合、複数のオーダ数量依存の工順を品目にリンクできます。品目の製造オーダ数量が段取時に不明である場合、数量を見積って、どの工順が適切か判断する必要があります。オーダ数量は、品目 - オーダ処理 (tcibd2100m000) セッションで定義された品目オーダデータから導出されます。

    • 方法フィールドが固定オーダ数量である場合、固定オーダ数量フィールドの番号に基づいて工順が選択されます。
    • 方法フィールドが別の値をとった場合、経済発注量フィールドの番号に基づいて工順が選択されます。工順を選択するために、LN では固定オーダ数量フィールドまたは経済発注量フィールドの値が品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションの上限数量フィールドの値と比較されます。
製造オーダで使用される工順

製造オーダでは、工順を使用して製造オーダ原価を計算し、製造オーダのリードタイムを決定します。製造オーダ (tisfc0101m100) セッションの工順フィールドに適切な工順が表示されます。品目 - 製造 (tiipd0101m000) 詳細セッションの数量依存工順チェックボックスの設定に応じて、工順フィールドでデフォルト工順、またはオーダ数量依存の工順が選択されます。工順の決定方法は次のとおりです。

  • 品目 - 製造 (tiipd0101m000) 詳細セッションの数量依存工順チェックボックスがオフの場合、ジョブショップマスタデータパラメータ (tirou0100m000) セッションで定義されるデフォルトの工順が LN によってチェックされます。品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションの品目にデフォルトの工順コードがリンクされている場合、工順フィールドにデフォルトの工順が表示されます。品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションの品目にデフォルトの工順コードがリンクされていない場合、工順フィールドは空になります。
  • 品目 - 製造 (tiipd0101m000) 詳細セッションの数量依存工順チェックボックスがオンの場合、複数の (オーダ数量依存の) 工順を品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションの品目にリンクできます。製造オーダ (tisfc0501m000) 詳細セッションのオーダ数量フィールドに入力された数値に応じて、工順フィールドに表示されるオーダ数量依存の工順が決定されます。
注意

製造オーダ (tisfc0101m100) セッションの工順フィールドに表示される工順はマニュアルで変更できます。