組立オーダ - ラインステーションオーダ (tiasc2510m000)

セッションの目的:  組立オーダがどのようにしてラインステーションオーダ (LSO) に分割されるかを、そのラインステーションバリアント (LSV) (該当する場合) とともに表示します。

このセッションでは、LSV をオーダ固有のものにできます。これは特定のラインステーションオーダの内容を変更することが可能なため、必要になります。ただし、オーダの内容 (作業および資材) はラインステーションバリアント (LSV) に格納され、他の組立オーダとリンクされることがあるので、いずれか 1 つのオーダを変更するとその他多くのオーダに影響を及ぼすことがあります。このような影響を避けるために、LSV (変更するオーダの LSV) をオーダ固有のものにする必要があります。LSV がオーダ固有のものになっていると、オリジナルの LSV は、変更対象のラインステーションオーダ専用の固有の LSV (他のオーダとリンクしていないもの) にコピーされます。これにより、他のオーダに影響を与えることなく、オーダの内容を変更できます。

注意

[参照] メニューのプロセス変数オプションを使用すると、特定のラインステーションの組立オーダのプロセス変数を表示し、検査結果を登録できるラインステーションオーダ別プロセス変数 (tiasc2113m000) セッションにアクセスできます。

 

組立オーダ

1 つ以上の組立ラインで製品を組み立てるためのオーダ

ラインステーション

組立ラインの一部であるワークセンタ。ラインステーションは、最終組立計画 (FAS) 品目の製造で使用されます。1 つのラインステーションには複数の位置を保持することができ、これにより 1 つのラインステーションに複数の品目を存在させることができます。

次のステーション

上記のフィールドのステーションの後のラインステーション。現在の組立ラインにある次のラインステーションです。

ラインステーションオーダ状況

ラインステーションオーダの状況

次の状況が存在します。

  • 計画
  • 凍結
  • 開始準備完了
  • 完了
  • クローズ

LSO の状況に関する情報を提供するリンクについては、「関連トピック」 セクションを参照してください。

計画開始時間

現在のラインステーションで組立オーダの作業開始が計画されている時間

予定終了時間

現在のラインステーションで組立オーダの作業終了が計画されている時間

計画輸送終了日

部分組立品を供給ラインから特定のラインステーションへ納入する必要がある期限の日付と時間詳細は、次の情報を参照してください: リンクされた組立ラインの輸送時間

輸送時間

部分組立品を供給ラインからラインステーションへ輸送するために必要な時間詳細は、次の情報を参照してください: リンクされた組立ラインの輸送時間

輸送時間

輸送時間を測定する単位

ラインセグメント

このチェックボックスがオンの場合、ラインステーションオーダのラインセグメントが順序付けられます。

オフセット必須

このチェックボックスがオンの場合、この組立オーダのラインステーションオーダ (LSO) をオフセットする必要があります。オフセットとは、(新しい) 開始時間と終了時間の計算です。オーダの日時に変更が発生した場合、つまり実際の日時が計画日時と一致しなくなった場合は、すぐにオフセットを実行する必要があります。ラインステーションオーダのオフセット (tiasl4230m000) セッションで LSO のオフセットを実行できます。詳細は、次の情報を参照してください: リンクされた組立ラインの輸送時間

ラインステーションバリアント

特定のラインステーションで複数の組立オーダに使用される同一の作業および資材を保持します。このため、同一の作業および資材は、組立オーダごとに保存するのではなく、一度だけ保管すればすみます。ラインステーションバリアントを使用すると、必要となるデータの記憶量は少なくなり、パフォーマンスも向上します。

幅が広いものと幅が狭いものの 2 つのタイプの車輪など、さまざまな特徴の自動車を製造するとします。車輪が取り付けられる車輪のラインステーションでは、それ以外の仕様に関係なく、幅が広い車輪を持つすべての自動車が 1 つのラインステーションバリアントになり、幅が狭い車輪を持つ自動車がもう 1 つのラインステーションバリアントになります。これは、車輪のラインステーションではこれ以外の仕様は関係ないためです。

オーダ固有

このチェックボックスがオンの場合、ラインステーションバリアント (LSV) はオーダ固有です。このため、その作業および構成要素を変更できます。LSV がオーダ固有のときは、他のオーダとリンクされません。つまり、他のオーダに影響を与えずに、オーダの内容を変更することができます。

品目

デフォルト供給ソース組立一般品目または製造品目

実際

現在のラインステーションで組立オーダの作業開始が計画されている時間

これが発生するのは、直前のラインステーションから作業が完了とレポートされている場合、または直前のラインステーションがバッファのときにオーダがそのバッファから取り出される場合です。

引当済組立部品

このチェックボックスがオンの場合、現在の組立オーダについて、構成要素が現在のラインステーションに引き当てられています。組立部品引当の構築 (tiasc7240m000) セッションで部品を引き当てることができます。

注意

現在のラインステーションオーダに組立部品がない場合、または部品がフロア在庫品目だけの場合にも、このチェックボックスはオンになります。このチェックボックスがオンにならないのは、さらに引き当てる必要があるのが非フロア在庫品目の場合のみです。

出力された作業指示書

このチェックボックスがオンの場合、このラインステーションで組立オーダの作業を行うために必要な作業指示書が出力されます。

生成された仕掛品振替

このチェックボックスがオンの場合、 仕掛品振替が生成されています。

仕掛品振替の生成 (tiasc7200m000) セッションで仕掛品振替を生成できます。このセッションは、ラインステーション - 組立オーダ (tiasl6510m000) セッションから開始できます。このプロセスは、通常、プロセストリガのワークフローによって実行されます。

メイン組立ラインのラインステーションに仕掛品振替を生成する場合、このラインステーションが属するラインについて仕掛品振替が生成されます。

注意
  • 別のラインステーションで仕掛品振替を生成した場合でも、ERP は組立ラインの最後のラインステーションオーダに限り、[生成された仕掛品振替] チェックボックスをオンにします。
  • 複数会社状況の仕掛品機能は、単一会社状況の場合と異なります。複数会社状況では、関係会社間の販売および購買オーダによって仕掛品振替が処理され、[出庫された仕掛品振替] チェックボックスおよび [入庫した仕掛品振替] チェックボックスは使用されません。
出庫された仕掛品振替

このチェックボックスがオンの場合、 仕掛品振替が出庫されています。

仕掛品振替は、仕掛品出庫の実行 (tiasc7201m000) セッションで出庫できます。このプロセスは、通常、プロセストリガのワークフローによって実行されます。

メイン組立ラインのラインステーションに対して仕掛品出庫を実行する場合、ラインステーションが属する組立ラインからオーダの仕掛品を出庫できます。出庫のプロセスは、倉庫管理で実行されます。

組立ライン (tiasl1530m000) 詳細セッションの [仕掛品振替処理] フィールドに [自動] を選択した場合、仕掛品出庫が実行されるとすぐに、[出庫された仕掛品振替] チェックボックスが自動的にオンになります。

注意
  • 別のラインステーションで仕掛品振替を生成した場合でも、ERP は組立ラインの最後のラインステーションオーダに限り、[出庫された仕掛品振替] チェックボックスをオンにします。
  • このチェックボックスは、単一会社状況でのみ使用されます。つまり仕掛品の出庫と入庫の組立ラインが同じ会社に属する場合に限られます。複数会社状況では、仕掛品振替は関係会社間の販売および購買オーダによって処理されます。
仕掛品振替位置

仕掛品振替の連番。この連番は倉庫管理によって割り当てられ、このパッケージで仕掛品振替プロセスを正しい順序で実行するために使用されます。

入庫された仕掛品振替

このチェックボックスがオンの場合、 仕掛品振替が入庫されています。入庫プロセスは、供給ラインのラインステーションで実行されます。

仕掛品振替は、仕掛品入庫の実行 (tiasc7202m000) セッションで入庫できます。このプロセスは、通常、プロセストリガのワークフローによって実行されます。入庫ラインであるイベントが発生したことで入庫プロセスを有効にするようにトリガを設定できます。

メイン組立ラインのラインステーションに対して仕掛品入庫を実行する場合、次の (入庫) 組立ラインでこのオーダの仕掛品を入庫できます。入庫のプロセスは、倉庫管理で実行されます。

組立ライン (tiasl1530m000) 詳細セッションの [仕掛品振替処理] フィールドで [自動] を選択した場合は、仕掛品出庫が実行されるとすぐに、[入庫した仕掛品振替] チェックボックスが自動的にオンになります。

入庫処理が実行されると、[入庫した仕掛品振替] チェックボックスがオンになります。

注意
  • 別のラインステーションで仕掛品振替を生成した場合でも、ERP は組立ラインの最後のラインステーションオーダに限り、[出庫された仕掛品振替] チェックボックスをオンにします。
  • このチェックボックスは、単一会社状況でのみ使用されます。つまり仕掛品の出庫と入庫の組立ラインが同じ会社に属する場合に限られます。複数会社状況では、仕掛品振替は関係会社間の販売および購買オーダによって処理されます。
バックフラッシュされた時間

ラインステーションオーダの時間がバックフラッシュ済である場合、このチェックボックスがオンになります。バックフラッシュは、バックフラッシュ所要 (tiasc7241m000) セッションで実行されます。

注意

このチェックボックスの動作は、どの取引処理シナリオが使用されているかによって変わる場合があります。

  • ラインステーション基準: ラインステーションオーダにラインステーションバリアントがない場合でも、チェックボックスをオンにできます。
バックフラッシュされた組立部品

ラインステーションオーダの資材がバックフラッシュ済である場合、このチェックボックスがオンになります。バックフラッシュは、バックフラッシュ所要 (tiasc7241m000) セッションで実行されます。

注意

このチェックボックスの動作は引当済組立部品チェックボックスの場合とまったく同じというわけではありません。このチェックボックスがオンになるのは、バックフラッシュされる組立部品があった場合のみです。バックフラッシュされる組立部品がなかった場合、または部品がフロア在庫品目だけであった場合、このチェックボックスはオンになりません。