標準アルゴリズム
Infor LN では、標準アルゴリズムは以下のように指定された条件に従って動作します。
- 伝票の 1 行目から開始して、合計金額の残高が現地通貨でゼロになるラインの組を別々に決定します。
- 組内の任意のラインについて、その相手ラインは同じ金額と符号を持ちます。また逆の貸借インジケータを持つことも、同じ絶対金額と貸借インジケータおよび逆の符号を持つこともあります。
- 2 つのペアになるラインはお互いの元帳勘定を評価勘定として持ちます。
- 組内で相手ラインを持たないすべてのラインについては、ラインの元帳勘定が統制勘定であるかがチェックされます。
- 条件が満たされる場合、金額が最も高い相手ラインを探して、そのラインの元帳勘定を統制勘定の評価勘定として使用します。
- 条件が満たされない場合、統制勘定を持つラインを探して、その統制勘定を評価勘定として使用します。
- 統制勘定を持つラインがない場合、金額が最も高い相手ラインを探して、その勘定を評価勘定として使用します。
標準アルゴリズムには次のような例外があります。
- ラインが税金ラインである場合、税金コードを持つラインと同様に、そのラインは同じ評価勘定を持ちます。
- ラインが期間間ラインである場合は、他の期間で使用される期間間勘定がその評価勘定です。
- 作成された関係会社間仕訳帳の場合:
- 関係会社間勘定は他のラインの評価勘定です。
- 関係会社間ラインの場合、金額が最も高い相手ラインの元帳勘定が評価勘定です。
- ラインがセグメント間ラインの場合、ライン自体が評価勘定になります。
- 承認伝票:
- 統制勘定はそれ自身の評価勘定です (セグメント別報告の場合)。
- 請求回収勘定の評価勘定は最高金額の非請求回収勘定です。
- 非請求回収勘定の評価勘定は請求回収勘定です。
このような場合、標準アルゴリズムの代わりに特定のアルゴリズムが使用されます。
固定資産除売却
元帳勘定 | 評価勘定 |
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投資勘定 | 損益勘定または減価償却累計額 |
減価償却累計額 | 損益勘定または投資勘定 |
売却 (中間除売却勘定) | 投資勘定 |
損益勘定 | 投資勘定 |
- 損益元帳勘定のクローズ
- 自動調整方法: 個別勘定と合計
- 伝票のすべてのラインで、評価勘定は 「利益剰余金勘定」 です。
- 自動調整方法: 収益源
- 特定の収益源に属するすべての損益ラインの評価勘定は、その収益源の元帳勘定です。
- 収益源の元帳勘定はそれ自身の評価勘定です。
- 自動調整方法: 期末残高を含む個別勘定
- 貸借対照表元帳勘定のクローズ
- 自動調整方法が 「期末残高を含む個別勘定」 の場合のみ: すべての貸借対照表ラインの評価勘定は期末残高勘定です。
- 開始残高
- 自動調整方法: 個別勘定と合計
- 伝票のすべてのラインで、評価勘定は 「利益剰余金勘定」 です。
- 自動調整方法: 収益源
- 伝票のすべてのラインで、評価勘定は最高金額の収益源勘定です。
- 自動調整方法: 期末残高を含む個別勘定
- 伝票のすべてのラインで (以下で述べる例外を除く)、評価勘定は 「開始貸借対照表勘定」 です。
- 「開始貸借対照表勘定」 のラインの評価勘定は 「利益剰余金勘定」 です。