貸倒損失控除

貸倒損失控除処理: 

選択基準の入力および貸倒損失控除の未決済取引の検索

「貸倒損失控除」 の未決済取引を表示するには、売掛貸倒損失控除 (tfacr2514m000) セッションで選択基準を指定します。このセッションには、貸倒損失控除に関連する請求書情報と金額 (税額、回収額、未決済金額、回復額など) が表示されます。納税申告の対象となる未決済取引だけが表示されます。「貸倒損失控除」 は、VAT 還付を早期に実施できるように、VAT が含まれる取引にのみ適用されます。

取引先の未割当金額を表示するには、請求先取引先未決済取引 (tfacr2520m000) セッションの [参照] メニューにある未割当未決済取引オプションを使用します。売掛貸倒損失控除 (tfacr2514m000) セッションの [参照] メニューにある未決済取引オプションを使用して、このセッションにアクセスすることができます。このセッションでは、未決済取引の貸倒損失控除を行うか、仮受金/仮払金を最初に割り当てるか、控除対象額を調整するかを決定できます。

注意

英国などの一部の国では、仮受金が割り当てられていない未決済取引を控除することができません。請求日が最も近い請求書の未決済残高を最初に仮受金/仮払金で清算する必要があります。

選択した未決済取引の評価

「貸倒損失控除」 の未決済取引の明細を表示するには、未決済取引の詳細 (tfacr2525s000) セッションを使用します。売掛貸倒損失控除 (tfacr2514m000) セッションの明細オプションを使用して、このセッションにアクセスすることができます。

請求書別貸倒損失控除/回復 (tfacr2515m000) セッションを開くには、[参照] メニューにある貸倒損失控除/回復文書オプションを使用します。このセッションでは、「未決済取引」 ごとに最大控除可能金額が表示されます。この金額は、オリジナル未決済金額と請求書に記載された過去の貸倒損失控除を考慮した上で、控除が可能な最大税額です。控除対象額を設定できますが、その金額が最大控除可能金額を超えないようにする必要があります。

注意

「貸倒損失控除」 処理では、控除対象額が大きすぎるかどうかのチェックが実行されます。控除できる 「支払可能限度額」 を下げるために、回収を作成するか、回収を 「未決済取引」 に割り当てることができます。

特定の 「未決済取引」 に関して 「貸倒損失控除」 処理を行わないように設定できます。選択した 「未決済取引」 に関して 「貸倒損失控除」 処理を行わないようにするには、売掛貸倒損失控除 (tfacr2514m000) セッションの抑制チェックボックスをオンにします。「貸倒損失控除」 に関する補足をテキストフィールドに記入することもできます。

貸倒損失控除処理の有効化

「貸倒損失控除」 処理を開始するには、貸倒損失控除の処理 (tfacr2214m000) セッションの処理オプションを使用します。売掛貸倒損失控除 (tfacr2514m000) セッションの貸倒損失控除の処理オプションを使用して、このセッションにアクセスすることができます。この処理が開始された後で、選択した請求書に控除を適用すると、貸倒損失控除で税額を控除するために仕訳帳が自動的に作成されます。

貸倒損失控除の処理 (tfacr2214m000) セッションを使用して、貸倒損失控除の処理を実行できます。このセッションでは、転記日、期間、伝票シリーズなどの転記明細を指定することができます。取引先、取引タイプ、請求期間、伝票別にデータを選択するには、範囲を使用します。

「貸倒損失控除」 を転記するか、貸倒損失控除取引のシミュレーションを出力することができます。控除伝票を検証するには、出力されたデータを使用します。