前払金に従業員の経費を割り当てるには

たとえば、交通費を賄うためなどのために前払金を従業員に支給する場合、前払金に従業員経費を割り当てることができます。

通常、次の順にイベントが発生します。

  1. 従業員が前払を請求します。
  2. マネージャが請求を承認します。
  3. 会社が従業員に前払金を支払います。
  4. 従業員が出張中の経費 (その一部) を支払います。
  5. 従業員がレシートを提出します。
  6. マネージャが経費を承認します。
  7. 従業員が承認済のレシートと余った現金を会社に返します。

前払金を経費に割り当てるには、仮払金/前払金を請求書に割当 (tfcmg2106s000) セッションで 「新規」 をクリックし、割当タイプフィールドで経費を選択します。次に、割当の支払額の入力 (tfcmg2119s000) セッションで詳細を入力できます。

次のルールが適用されます。

  • 支払および前受金の取引先を定義する必要があります。1 つまたはいくつかの取引先を定義し、定義済の取引先を複数の従業員からの前払と経費に使用するか、従業員ごとに 1 つの取引先を定義することができます。取引先に対して、少なくとも請求元および支払先役割を定義する必要があります。
  • 統制勘定、関係会社間勘定、統合勘定、固定資産として使用されない損益タイプの元帳勘定に経費を転記する必要があります。
  • 取引の税金コードは単一税にする必要があり、税金タイプ転嫁型以外にする必要があります。
転記の例

従業員に旅費として 1000 US ドルの前払金を支給し、従業員が 600 US ドル分のレシートと残金 400 US ドルを返却したとします。この結果、次の転記が行われます。

従業員に対する前払金の登録
借方前払金1000
貸方現預金1000

 

前払金への経費の割当
借方コスト600
貸方前払金600

 

従業員から返却された現預金の受領の登録
借方現預金400
貸方前受金400

 

前受金と前払金のリンク
借方前受金400
貸方前払金400