通貨計算と標準通貨システム

標準通貨システムでは、LN は財務諸表通貨を以下の方法のいずれかで (再) 計算できます。

  • 財務諸表通貨が計算グループに定義された自国通貨と一致する場合、または現地通貨が財務諸表通貨と一致する場合は、履歴金額が (履歴日付を基準にして) 取得され、さらに現在の金額が (レート日を基準にして) tfgld205 テーブルから取得されます。つまり、計算は行われません。

    例 1 を参照してください。

  • 財務諸表通貨が自国通貨のいずれとも一致しない場合や、計算グループで現地通貨以外の通貨が指定されている場合は、以下の計算が行われます。

    • 財務諸表用元帳勘定ごとに定義されたレートおよび年と期間から取得された履歴日付を使用して、現地通貨での (履歴日付を基準にした) 履歴金額をレポート通貨に換算します。
    • 財務諸表に定義されたレートタイプおよび財務諸表の処理中に指定されたレート日を使用して、現在の金額を (現在の日付を基準にして) 計算します。

    例 2 を参照してください。

例 1
財務諸表通貨=ユーロ
自国通貨=(US ドル、デンマーククローネ、ユーロ)
履歴レートの使用=選択
計算グループは、位置 3 (EUR) を使用することを示唆
レートタイプ財務諸表=FST

 

tfgld205 の自国通貨での金額: 1000 US ドル、4455 デンマーククローネ、900 ユーロ

算出された金額:

履歴金額 (FST レポート上で使用)=900 EUR
現在の金額=900 EUR
利益と損失の金額=0 EUR

 

例 2
財務諸表通貨=AED
自国通貨=(US ドル、デンマーククローネ、ユーロ)
履歴レートの使用=オン
計算グループは、位置 1 (US ドル) を使用することを示す。財務諸表通貨は自国通貨のいずれでもないため、許可される唯一の位置。
レートタイプ財務諸表=FST
レートタイプ勘定科目=FS2

 

tfgld205 の自国通貨での金額: 1000 US ドル、4455 デンマーククローネ、900 ユーロ

算出された金額:

  • アラブ首長国連邦ディルハムでの履歴金額 (FST レポート上で使用) の計算に使用される要素:

    • ローカル金額 (1000 US ドル)
    • 勘定科目のレートタイプ: FS2
    • tfgld205 レコードの年および期間で指定されたレート日 (その期間の最終日)

      履歴レートの使用をオフにした場合は、財務諸表の処理中に設定されたレート日となります。

  • 現在の金額の計算に使用される要素:

    • ローカル金額 (1000 US ドル)
    • 財務諸表のレートタイプ: FST
    • 財務諸表の処理中に設定されたレート日
  • 利益と損失の金額は、次のように計算されます。

    履歴金額 - 現在の金額
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