財務諸表の作成

財務諸表または統合財務諸表を作成するには

ステップ 1. 財務諸表または統合財務諸表のヘッダの作成
  1. 財務諸表 (tffst1500m000) セッションで新規作成をクリックします。財務諸表 (tffst1600m000) セッションが開始されます。
  2. 取引明細書詳細領域で、次の項目を指定します。

    • コードと記述
    • 財務諸表タイプ: 財務諸表または統合財務諸表
    • 会計体系のタイプ
    • 財務諸表レイアウト (tffst0110m000) セッションで作成された、該当する財務諸表レイアウトのコード
  3. 通貨詳細領域で、次の項目を指定します。

  4. 該当する場合は、付属書類詳細領域で次の項目を指定します。

    • 財務諸表レイアウト (tffst0110m000) セッションで作成された、該当する付属書類の財務諸表レイアウトのコード
    • 必要に応じて、財務諸表データの取得方法を決定する取引の処理フィールドの設定を変更します。
ステップ 2. 財務諸表用元帳勘定の定義

財務諸表または統合財務諸表には、財務諸表に表示するラインを表す勘定を定義する必要があります。

財務諸表用元帳勘定を定義するには

  1. 財務諸表 (tffst1600m000) セッションの [財務諸表用元帳勘定] タブで、新規作成をクリックします。
  2. 次の項目を指定します。

  3. ラインを保存します。
  4. オプションで、ラインを開いて次の詳細を指定します。

    • 代替勘定
    • 分母勘定
    • 端数修正勘定
    • キャッシュフロー計算書勘定。選択すると、総勘定元帳勘定やディメンションではなく、キャッシュフロー理由から値が生成されます。

      注意: これらの勘定を 1 つずつマニュアルで割り当てるのではなく、適切なメニューからセッションを開始して財務諸表用元帳勘定の範囲にこれらの勘定を割り当てることができます。

勘定タイプの使用

財務諸表勘定を設定する場合は、次の勘定タイプを使うことができます。

  • 価値

    サブレベルが 0 (ゼロ) の場合、リンクされた元帳勘定やディメンションの金額またはキャッシュフロー理由の金額を表示する勘定。サブレベルがゼロより大きい場合は、リンクされた子勘定の合計を表示します。この値が選択されている場合は、借方であるか貸方であるかも指定する必要があります。これによって、借方/貸方の値の場合に金額がマイナス記号付きで出力されるかどうかが決まります。

    例については、Example of account type Valueを参照してください。

  • テキスト

    このタイプは、レポートにテキストを追加するために使用します。財務諸表レイアウトの勘定テキストの位置フィールドで 0 より大きい値を選択していることを確認してください。テキスト勘定は 2 つの方法で使用できます。

    • テキストあり

      適切なメニューからテキストエディタコマンドを選択し、必要に応じてテキストを入力します。テキスト領域で適切なメニューから [ズームセッションの開始] を選択すると、いくつかの変数を使用できます。テキスト勘定科目のテキストを出力するには、財務諸表値の出力 (tffst1450m000) セッションでテキスト勘定のテキストを出力チェックボックスをオンにします。

    • テキストなし

      この結果、記述のある財務諸表用元帳勘定のみが定義されます。勘定テキストの記述の長さが 1 行を超える場合や、財務諸表用元帳勘定のリストの上にヘッダが必要な場合に便利です。

      [...]

      上記の勘定科目を出力すると、次のような結果になります。

      [...]

  • 比率

    この勘定タイプを選択する場合は、比率 (tffst6100m000) セッションを使用して比率を定義する必要があります (詳細は、次の情報を参照してください: 比率の設定)。カラム別財務諸表用元帳勘定比率明細 (tffst1124m000) セッションで、各カラムに使用する比率を定義できます。[財務諸表用元帳勘定] タブで比率勘定が選択されている場合は、財務諸表 (tffst1600m000) の適切なメニューからこのセッションを開始できます。

  • 丸め

    カラムごとに、値を丸める方法を定義できます。このような丸めによって、端数修正が発生する場合があります。各財務諸表用元帳勘定に、丸め勘定科目を定義できます。財務諸表用元帳勘定の範囲に勘定を割り当てるには、[財務諸表用元帳勘定] タブの適切なメニューから丸め勘定の割当を選択します。これによって財務諸表用元帳勘定範囲に丸め勘定を割当 (tffst1220m200) セッションが開始されます。

  • 損益

    財務諸表で、為替差損益を使用するかどうかを定義できます。その場合、損益勘定を各勘定について定義できます。勘定科目で未収となっている利益と損失は、この勘定科目に記帳されます。財務諸表用元帳勘定の範囲にこの勘定を割り当てるには、[財務諸表用元帳勘定] タブの適切なメニューから損益勘定の割当を選択します。これによって財務諸表用元帳勘定範囲に損益勘定を割当 (tffst1220m300) セッションが開始されます。

  • 調整

    カラムごとに、カラムの収支を合わせるよう定義できます。借方合計と貸方合計 (すべてレベル 0) との差額は、調整タイプの財務諸表用元帳勘定に記帳されます。

ステップ 3. 財務諸表用元帳勘定のリンク
  • 元帳勘定/ディメンションまたはキャッシュフロー理由のリンク

    タイプが財務諸表の財務諸表の場合、タイプが価値でサブレベルが 0 (ゼロ) の財務諸表用元帳勘定を元帳勘定/ディメンションまたはキャッシュフロー理由にリンクする必要があります。単一の財務諸表用元帳勘定に複数の範囲をリンクできます。2 つのオプションが使えます。

    • 元帳勘定またはキャッシュフロー理由を財務諸表用元帳勘定にリンク
      1. [財務諸表用元帳勘定] タブで財務諸表用元帳勘定を選択し、同じタブの適切なメニューから財務諸表用元帳勘定別明細を選択します。財務諸表用元帳勘定別明細 (tffst1521m000) セッションが開始されます。
      2. 財務諸表用元帳勘定にリンクする範囲を指定します。
    • 元帳勘定またはキャッシュフロー理由を財務諸表用元帳勘定およびカラムにリンク
      元帳勘定およびディメンションの複数の範囲を、1 つの特定カラムにリンクすることができます。財務諸表用元帳勘定についても設定を行うと、財務諸表用元帳勘定について定義された範囲は無視されます。
      1. [財務諸表用元帳勘定] タブで財務諸表用元帳勘定を選択し、同じタブの適切なメニューから勘定およびカラム別明細を選択します。勘定およびカラム別明細 (tffst1122m000) セッションが開始されます。
      2. 財務諸表用元帳勘定にリンクする範囲を指定します。
  • 固定値のリンク

    次のように、総勘定元帳にない財務諸表の値が必要な場合があります。

    • LN で利用できない年度の残高
    • 従業員当たりの収益など、比率を計算するための従業員数

    また、比較のために、該当業種におけるこの比率の一般的な値を追加したい場合もあります。

    このような場合は、元帳勘定やディメンションへのリンクは必要ありません。代わりに固定値を追加します。

    1. [財務諸表用元帳勘定] タブで財務諸表用元帳勘定を選択し、同じタブの適切なメニューからカラム別財務諸表用元帳勘定値を選択します。財務諸表用元帳勘定/カラムの明細 (tffst1123m000) セッションが開始されます。
    2. 適切な勘定科目およびカラムに固定値を追加します。オプションで値の修正可能を選択すると、財務諸表値を処理する前に値を変更できます。
  • 財務諸表用元帳勘定のリンク

    タイプが統合財務諸表の財務諸表の場合、タイプが価値でサブレベルが 0 (ゼロ) の財務諸表用元帳勘定を財務諸表用元帳勘定にリンクする必要があります。単一の財務諸表用元帳勘定に複数の範囲をリンクできます。

    1. [財務諸表用元帳勘定] タブで財務諸表用元帳勘定を選択し、同じタブの適切なメニューから統合勘定別財務諸表用元帳勘定を選択します。統合財務諸表用元帳勘定別財務諸表用元帳勘定 (tffst1127m000) セッションが開始されます。
    2. 財務諸表用元帳勘定にリンクする範囲を指定します。

既存の元帳勘定、ディメンションまたは財務諸表構造の使用

財務諸表用元帳勘定構造を最初から定義しなくても、既存の元帳勘定またはディメンション構造を、財務諸表用元帳勘定構造の基礎として使用できます。この目的のために、次のセッションを使用できます。

ステップ 4. 財務諸表のチェック

財務諸表に不明のリンクがあるかどうか、または元帳勘定やディメンションに関して重複するリンクがあるかどうかをチェックするには、財務諸表のチェック (tffst1250m000) セッションを使用できます。このセッションを開始するには、財務諸表 (tffst1600m000) セッションで財務諸表を選択し、適切なメニューから財務諸表のチェックを選択します。すべての適切な元帳勘定を定義したことを検証するには、元帳勘定を含まないものを出力チェックボックスをオンにして確認します。

ステップ 5. 財務諸表カラム (外部レポートツールを使用して財務諸表を出力する場合は省略)

財務諸表の出力は、カラム内に表示されます。財務諸表カラムタブで、カラムの追加および修正ができます。使用する財務諸表レイアウトで定義されているのと同じカラム数を定義してください。

各カラムについて、以下の項目を指定します。

  • カラム記述

    テキストを入力するか、テキスト変数 (tffst0800m000) セッションから変数を選択します。

  • カラムタイプ

    勘定での割合を選択した場合は、[財務諸表用元帳勘定] タブの分母勘定フィールドに勘定の値が設定されていることを確認してください。

  • カラムタイプ金額/数量の場合は公式
  • 丸め方法
  • 財務諸表に金額を表示する方法
  • 無視する値を指定する条件 (たとえば 0.05 未満のすべての金額など)
ステップ 6. 公式の要素を定義する
  • タイプが財務諸表の財務諸表の場合、財務諸表カラムタブで、適切なメニューから財務諸表カラム参照 (tffst1111m000) セッションを開始し、財務諸表の公式の変数を定義できます。

    公式内の各変数について、次の項目を指定します。

    • カラム参照
    • 変動または固定年度/期間範囲

      固定を選択した場合は、期間詳細セクションで年度と期間を追加する必要があります。それ以降、この年度と期間が使用されます。別の年度と期間を使用するには、この財務諸表設定を変更する必要があります。

      変動を選択する場合は、財務諸表を処理するときに年度と期間を選択できます。必要に応じて、[期間シフト] フィールドで特定カラムの年度または期間の数を指定できます。詳細は、次の情報を参照してください: 開始期間 - 期間シフト訂正

  • タイプが統合財務諸表の財務諸表の場合、財務諸表カラムタブで、適切なメニューから統合財務諸表カラム参照 (tffst1112m000) セッションを開始し、統合財務諸表の公式の変数を定義できます。

    公式内の各変数について、次の項目を指定します。

ステップ 7. 財務諸表状況を承認済に設定

LN で次のことが確認されます。

  • リンクの設定されたレイアウトが作成済か
  • カラムが少なくとも 1 つ存在するか
  • すべての変数が定義済か
  • 財務諸表用元帳勘定が少なくとも 1 つ定義済か
  • 必要なすべての損益勘定科目が定義済か
  • 比率勘定科目に値が含まれているか
  • 各比率の通貨が財務諸表の通貨と一致しているか

注意

  • 以上のすべてのチェックが問題なく完了した場合にのみ、財務諸表を承認済に設定できます。
  • 承認済の (つまり固定された) 財務諸表のみ、処理や出力に使用できます。

財務諸表 (tffst1500m000) セッションで、親子勘定およびサブレベルを使用して勘定科目構造を設定します。次の 2 種類の財務諸表を設定できます。財務諸表および統合財務諸表

さまざまなセッションを使用して財務諸表をコピーできます。元帳勘定から財務諸表用元帳勘定へ、またはディメンションから財務諸表用元帳勘定へコピーできます。財務諸表の値から元の LN 取引にドリルダウンできるようにするには、付属書類レイアウトを財務諸表にリンクする必要があります。

注意

統合財務諸表を作成するには、ここに記載されたステップを完了する代わりに、財務諸表からの統合財務諸表の作成を行うことができます。