マッピング要素と調整要素

調整要素はマッピング要素に似ています。マッピング要素は、調整要素の詳細レベルを表します。

マッピング要素は、ロジスティック処理 (元帳勘定またはディメンションにマッピングできるビジネスオブジェクト) の特性の 1 つです。調整要素は調整グループの統合取引 (統合伝票) に共通の特性で、これを使用してデータの分析と調整を行うことができます。つまり、各種ビジネスオブジェクトのマッピング要素のうち対応するものどうしは、調整要素によってリンクされます。

例: 次のマッピング要素はいずれも、調整要素 「品目」 に対応付けられています。

  • 製造オーダ/品目 (内部コード 666100000000)
  • 在庫処理/品目 (輸送) (内部コード 312100000000)
  • 販売オーダ/品目 (内部コード 112100000000)

マッピング要素の内部コードはそれぞれ異なりますが、物理的には製造オーダ品目、在庫品目、および販売オーダ品目はいずれも同じ品目です。これらのどの取引においても、対応する調整要素は 「品目」 (内部コード 014000000000) です。

同じ対応調整要素をもつ要素のみを特定の元帳勘定にマップすると、調整時にその勘定の差引残高が 0 になる可能性があります。

異なる対応調整要素をもつ要素を同じ元帳勘定にマップすると、調整が複雑になります。多くの場合、1 つの勘定は差引残高が 0 になりませんが、取引がマップされた元帳勘定のグループは差引残高が 0 になる可能性があります。

調整要素の割り当て方法の例

在庫処理の転記先は常に在庫勘定でなければなりません。在庫処理はいずれも在庫調整グループに属します。在庫勘定をいくつか使用して、それらの在庫勘定に一括して合計棚卸評価額を反映させることができます。マッピング体系詳細では、特定の在庫処理を特定の在庫勘定にマップできます。たとえば、特定品目または品目グループ (特定の倉庫にある品目) の在庫処理は、別々の在庫勘定にマップできます。

調整取引を倉庫別に集計して表示するには、「在庫」 調整グループの調整要素 1 に 「倉庫」 を割り当てます。

調整要素 1 以外にも、次のような調整要素を選択することができます。

  • 調整要素 2: 品目または品目グループ
  • 調整要素 3: プロジェクト
  • 調整要素 4: 原価構成要素

この方法で、調整データを倉庫別、品目別、プロジェクト別、および原価構成要素別に表示することができます。