配分に基づく分割払

配分に基づく分割払は、分割払計画に従って生成されます。分割払が請求に転送されると、複数の請求可能ラインを作成して、分割払が各オーダラインに配分されます。これらの請求可能ラインはまとめて処理されるため、1 つの請求書が顧客用に生成されます。この手順を使用する場合には、販売オーダのラインごとに異なる税金コードを適用することができます。

分割払のマスタデータおよび手順
  1. 販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションにある分割払の導入チェックボックスをオンにして、分割払タブで次のパラメータを指定します。 
  2. 分割払計画 (tcmcs2645m000) セッションで分割払計画を指定します。
  3. 請求先取引先 (tccom4512m000) セッションの分割払計画フィールドに分割払計画をリンクさせます。
  4. 販売オーダ (tdsls4100m900) セッションで販売オーダと販売オーダラインを指定した後、次のフィールドを指定します。 
    • 分割払 セッションで分割払計画を選択します。
    • 計画フィールドに分割払計画を指定します。
  5. 分割払計画に基づいて分割払の生成を開始する販売オーダを分割払 (cisli8620m000) に保存します。このセッションを開始するには、販売オーダ (tdsls4100m900) セッションの適切なメニューにある分割払をクリックします。
  6. 販売オーダを承認します。これに伴って、リンクされている分割払ラインも承認されます。
  7. 分割払 (cisli8620m000) セッションで分割払ラインを請求に転送します。これにより、請求可能分割払ラインが作成され、分割払が各販売オーダラインに配分されます。
  8. 請求で分割払を請求します。
  9. 販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) セッションで販売オーダラインを倉庫管理に発行します。販売オーダラインを倉庫管理に発行するには、前払分割払を支払う必要があります。
  10. 販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000) セッションで販売オーダラインを請求に発行します。保証分割払の場合を除いて、販売オーダラインを請求に発行するには、配分に基づく分割払を請求する必要があります。
  11. 納入済販売オーダの処理 (tdsls4223m000) セッションで販売オーダを処理します。販売オーダを処理するには、分割払をクローズする必要があります。
注意
  • 分割払の請求、決済、および訂正は、請求で行います。
  • 保証分割払は分割払 (cisli8620m000) セッションで請求に転送できますが、販売オーダラインの納入と請求が終了した後に限ります。
  • 販売オーダラインを修正した場合は、リンクされている請求可能分割払ラインも更新する必要があります。ただし、請求処理が進んでいる場合は、更新することができません。決済分割払と訂正分割払は、差異の処理に使用されます。
  • 商品請求書に対する前払分割払請求書の決済も各オーダラインに配分されます。
  • 商品請求書に対して分割払請求書が完全に決済されないと、その分割払がクローズした際に、訂正分割払が生成されます。
決済例
ライン品目数量価格金額
販売オーダライン1I1600160010 %
販売オーダライン2I2200240010 %

 

前払請求書分割払は、オーダ額のうちの 20% に関して作成されます (1000 × 20% = EUR 200)。

ライン品目数量価格金額合計決済未払額
前払い 1 (20%)120020220

 

販売オーダライン 1 と 2 の両方が出荷および請求されます。

決済:

ライン品目数量価格金額合計決済未払額
決済請求書 1 (販売オーダライン 1)1I1600160060660132528
決済請求書 2 (販売オーダライン 2)1I220024004044088352

 

訂正例
請求済分割払販売オーダラインの変更請求可能分割払の訂正
連番金額連番金額ユーザアクション連番金額アクション
11001100取消1-100貸方
22002250変更250借方
3200追加3-アクションなし
3200取消3-アクションなし
450追加450借方