顧客承認

顧客承認は、販売先取引先が商品について請求する前に、販売オーダラインで納入された商品を承認する必要がある場合に設定できます。販売先取引先によって商品が承認されると、商品の所有権は発注先から販売先取引先に変更されます。

顧客承認が実装された場合、販売先取引先によって承認された数量に基づいて請求書をメンテナンスして送信する必要があります。不合格数量については、販売返品オーダを自動で生成することができます。

顧客承認が導入されていない場合、倉庫管理で出荷が確認されたときに、商品の所有権が発注先から販売先取引先に変更されます。納入数量に基づいて販売先取引先の請求書が自動的に生成されます。

顧客承認を設定するには:

ステップ 1.  導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)

顧客承認を導入する場合は、導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの顧客承認チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにできるのは、このセッションオーダ管理 (TD) チェックボックスもオンになっている場合のみです。

ステップ 2.  出荷先取引先 (tccom4111s000)

出荷先取引先 (tccom4111s000) セッションで、出荷先取引先について次のことを指定できます。

  • 販売オーダについて、納入済商品を承認する必要があるかどうか。必要がある場合は、顧客承認チェックボックスをオンにします。
  • 納入済商品の不合格数量に関して販売返品オーダを生成する必要がありかどうか。必要がある場合は、不合格数量の返品チェックボックスをオンにします。
ステップ 3.  品目 - 販売取引先 (tdisa0510m000)

ステップ 2 に記載の各フィールドと同様に、品目 - 販売取引先 (tdisa0510m000) セッションで品目と取引先の組合せについて次のフィールドを定義できます。

  • 顧客承認
  • 不合格数量を返品

対象の品目が原価品目、サービス品目、外注品目、または設備品目である場合は、これらのフィールドを定義できません。

ステップ 4.  販売オーダタイプ (tdsls0594m000)

納入済商品の不合格数量について販売返品オーダを生成する必要があるために、出荷先取引先 (tccom4111s000) セッションおよび品目 - 販売取引先 (tdisa0510m000) セッションの不合格数量を返品チェックボックスをオンにしている場合、販売オーダタイプ (tdsls0594m000) セッションでタイプが返品不合格品の販売返品オーダタイプを入力する必要があります。

オーダタイプが返品不合格品の販売オーダは、常に自動生成されます。

ステップ 5.  販売オーダタイプ - 活動 (tdsls0560m000)

導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの顧客承認チェックボックスがオンの場合、販売オーダタイプ - 活動 (tdsls0560m000) セッションで販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) の活動を該当のオーダタイプにリンクさせる必要があります。

販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) の活動は、次のタイミングまたは方法で実行する必要があります。

  • 販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) または販売納入 (tdsls4101m200) の活動を実行した後
  • 販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000) の活動を実行する前
  • マニュアル。この場合、この活動についての自動チェックボックスはオンにできません。

オーダ手順内で販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) の活動を実行できるのは、次の場合に限ります。

  • 顧客承認が販売オーダの品目と取引先に適用されている。適用されていないと、オーダ手順の実行時に販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) の活動がスキップまたは削除されます。
  • オーダタイプが、返品オーダ、コレクトオーダ、コストオーダ、遡及請求オーダ、委託補充オーダ、または委託請求オーダではない
  • 品目が、原価品目、サービス品目、外注品目、または設備品目ではない
  • 販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションの在庫処理フィールドで、品目の在庫処理状況が構成要素別に設定されていない
ステップ 6.  販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)

販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの返品不合格オーダタイプフィールドに、タイプが返品不合格品の販売返品オーダタイプを入力します。このオーダタイプは、このセッションで商品を不合格にするとき、および不合格商品についての返品オーダを生成する必要があるときに、販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) セッションの不合格オーダタイプフィールドのデフォルト値になります。