フレキシブルな販売オーダ処理

販売オーダの処理を自動化できます。オーダタイプにリンクされている活動ごとに、実行モードを自動またはマニュアルに指定できます。

オーダ処理活動の実行は、ユーザがオーダを承認したときに開始できます。オーダの承認後、活動を自動化しないように定義されていない限り、すべての自動活動が連続して実行されます。自動化しない活動をマニュアルで実行すると、次の自動化された活動などが実行されます。

フレキシブルなオーダ処理を有効にするには、まず次のデータを指定する必要があります。

  1. 販売オーダタイプと販売オーダタイプ活動
  2. ユーザの (エラー) レポートの出力先となるデフォルトデバイス
販売オーダタイプおよび活動

オーダタイプ (tdsls0694m000) セッションで、販売オーダタイプとこれらのオーダタイプへのリンク活動を指定します。活動の自動チェックボックスをオンまたはオフにすることで、実行モードを指定できます。

重要

あるオーダタイプにリンクしている活動のリストが充実していて、オーダ手順の実行時に適用可能なすべての処理が含まれていることを確認してください。オーダタイプに適用できない活動は、LN で自動的にスキップまたは削除されます。

販売オーダ (納入) ラインにリンクされた実際の活動と、活動の状況は、次のセッションで表示できます。

必須活動

オーダタイプ (tdsls0694m000) セッションでオーダタイプを作成すると、そのオーダタイプに次のいくつかの事前定義の必須活動が自動的にリンクされます。

注意

委託補充オーダタイプの場合、販売オーダ/スケジュールの請求への発行 (tdsls4247m000) の活動はリンクされません。遡及請求オーダタイプの場合、販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) の活動はリンクされません。

オプション活動

必要に応じて、オプション活動をオーダタイプから削除できます。

注意
  • 返品オーダタイプ、コレクトオーダタイプ、コストオーダタイプ、遡及請求オーダタイプ、および委託オーダタイプの場合、販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) の活動はリンクできません。
  • 販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100) および販売請求書ラインの価格および値引の変更 (tdsls4132m000) の活動を自動活動として定義することはできません。請求数量をメンテナンス、承認、または確認する必要があるため、これらの活動は必ずマニュアルで実行する必要があります。
  • 遡及請求オーダタイプ、コレクトオーダタイプ、およびコストオーダタイプの場合、輸送オーダの生成 (tdsls4222m000) の活動はリンクできません。これは、販売オーダタイプ (tdsls0594m000) セッションの委託請求チェックボックスがオンの場合でも同じです。
活動の実行

オーダタイプにリンクされている活動の実行は、オーダ手順中に決定されます。

例:

  • 販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) と販売納入 (tdsls4101m200)
    販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) および販売納入 (tdsls4101m200) はいずれも必須活動としてオーダタイプにリンクできますが、オーダ手順では販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) の活動または販売納入 (tdsls4101m200) の活動のいずれかが実行されます。これは、原価品目またはサービス品目のある販売オーダに該当します。原価またはサービス品目について品目 - 販売 (tdisa0501m000) セッションの倉庫管理に発行チェックボックスがオンの場合、販売オーダが倉庫管理に発行されます。倉庫管理に発行チェックボックスがオフの場合は、販売納入 (tdsls4101m200) セッションで販売オーダの入庫をマニュアルでメンテナンスする必要があります。
  • 販売オーダの購買オーダ勧告の生成 (tdsls4240m000) と購買オーダの生成 (tdsls4241m000)
    販売オーダの購買オーダ勧告の生成 (tdsls4240m000) または購買オーダの生成 (tdsls4241m000) の活動のいずれかをオーダタイプにリンクできます。クロスドッキングオーダと直送オーダを作成するには、まず購買オーダ勧告を生成する必要があるかどうかを判断します。
  • 製造オーダの生成 (tdsls4243m000)
    この活動は、販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションまたは販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100) セッションの納入タイプフィールドが製造に設定されている場合にのみ適用されます。
  • プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000)
    カスタマイズ品目のある販売オーダラインを入力した場合のみこの活動が適用されます。プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000) セッションで、販売オーダラインがカスタマイズ品目の計算済標準原価によって更新されます。低価法 (LCMV) を使用している場合、プロジェクト別標準原価の計算 (tipcs3250m000) セッションの過去の日付の評価額を対象とするチェックボックスもオンになっていると、販売オーダラインだけがカスタマイズ品目の計算済標準原価によって更新されます。
  • 販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100)
    この活動は、導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの顧客承認チェックボックスがオンの場合にのみ適用可能になります。詳細は、次の情報を参照してください: 顧客承認
デフォルトデバイス

販売ユーザプロファイル (tdsls0139m000) セッションでユーザにレポートを出力するデフォルトのデバイスを指定します。

販売ユーザプロファイル (tdsls0139m000) セッションでユーザプロファイルを挿入すると、次の出力セッションがユーザ別デフォルトデバイス (tdsls0140m000) セッションに自動的に挿入されます。

  • 販売見積の出力 (tdsls1401m000)
  • 販売契約確認の出力 (tdsls3405m000)
  • 販売契約督促状の出力 (tdsls3406m000)
  • 販売オーダ確認/RMA の出力 (tdsls4401m000)

出力セッションごとに、ユーザ別デフォルトデバイス (tdsls0140m000) セッションでの出力に使用されるデバイスを定義できます。このセッションは、販売ユーザプロファイル (tdsls0139m000) セッションの適切なメニューにあるユーザ別デフォルトデバイスを選択すると開始されます。ユーザ別デフォルトデバイス (tdsls0140m000) セッションのデバイスのデフォルトには、販売ユーザプロファイル (tdsls0139m000) セッションのデバイスの値が設定されますが、ユーザ別デフォルトデバイス (tdsls0140m000) セッションで上書きできます。

外部文書を出力するデバイスの検索順序:

  1. ユーザ別デフォルトデバイス (tdsls0140m000) セッション
  2. 販売オーダタイプ - 活動 (tdsls0560m000) セッション
  3. デバイスが見つからない場合は、マニュアルでデバイスを選択する必要があります。

内部文書を出力するデバイスの検索順序:

  1. 販売ユーザプロファイル (tdsls0139m000) セッション
  2. 販売オーダタイプ - 活動 (tdsls0560m000) セッション
  3. デバイスが見つからない場合は、マニュアルでデバイスを選択する必要があります。
注意
  • エラーレポートを出力する場合、販売ユーザプロファイル (tdsls0139m000) セッションのデバイスフィールドに入力されたデバイスが常に使用されます。デバイスが指定されていない場合は、マニュアルでデバイスを選択する必要があります。
  • 自動で実行される活動の場合、処理レポートは出力されません。
販売オーダ状況とフレキシブルな販売オーダ処理

フレキシブルな販売オーダ処理は、販売オーダが承認済状況になると開始されます。

承認済販売オーダのライン (詳細) が変更されると、オーダヘッダ状況が修正済に変更されます。変更された販売オーダラインは、この時点で、オーダ活動の自動実行から除外されます。販売オーダを再承認する必要があります。

オーダタイプ連番活動自動
1 販売オーダ確認/RMA の出力 (tdsls4401m000) あり
2 販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) あり
4 納入済販売オーダの処理 (tdsls4223m000) なし

 

販売オーダ確認/RMA の出力 (tdsls4401m000) は自動の活動であるため、販売オーダは承認後に出力されます。次に、販売オーダの倉庫管理への発行 (tdsls4246m000) の活動が自動実行されます。納入済販売オーダは納入済販売オーダの処理 (tdsls4223m000) セッションでマニュアルで処理する必要があります。