プッシュスケジュール

プッシュスケジュールは、計画システムで生成するか、マニュアルで作成できる非参照スケジュールです。どちらの場合も、作業手順は同じです。

プッシュスケジュールについては、次のステップを実行する必要があります。

ステップ 1. スケジュールヘッダおよびラインの生成

購買スケジュール (tdpur3110m000) セッションでスケジュールヘッダを作成/生成し、購買スケジュールライン (tdpur3111m000) セッションでスケジュールラインを作成/生成します。

企業計画で、品目、倉庫、購買元取引先、出荷元取引先、および購買オフィスの組合せに既存のプッシュスケジュールが見つからない場合のみ、新しいスケジュールが生成されます。

企業計画によりプル予測スケジュールが自動的に生成される前に、企業計画と購買管理の間で次の情報が交換されます。

  • 発注先の決定

    発注先を決定するには、次の操作を実行します。

    1. 企業計画により、必要な品目 (グループ) および倉庫が購買管理に送信されます。
    2. 購買管理は、購買スケジュールパラメータ (tdpur0100m500) セッションの購買元取引先検索スケジュールタブで定義された優先順位レベルに基づいて承認済発注先を検索します。
    3. 購買管理によって、すべての有効な取引先が企業計画に送信され、その後、企業計画により発注先が選択されます。

    発注先選択処理で契約ラインを検索するときには、品目 - 計画 (cprpd1100m000) の計画品目の倉庫が使用されます。購買契約ライン詳細を検索するときに、この倉庫は、購買契約ライン詳細 (tdpur3101m100) セッションの購買契約ライン詳細の倉庫と同じクラスタの一部であることが必要です。詳細は、次の情報を参照してください: 購買契約処理の概要および法人購買契約

  • 所要日の決定
    所要日を決定するために、企業計画はリードタイムのオフセットを実行します。リードタイムオフセットを実行するには、計画納入日時の生成 (tdipu0225m000) セッションで十分に余裕のある計画納入日時を生成する必要があります。生成された計画納入日時は、計画納入日時 (出荷基準) (tdipu0125m000) セッションまたは計画納入日時 (入庫基準) (tdipu0126m000) セッションに保存され、これらのセッションから企業計画によって呼び出されます。詳細は、次の情報を参照してください: 計画納入日時の使用
  • 供給の決定
    供給決定時、いくつかの制約が、企業計画による参照なしの購買スケジュールラインの生成または更新を妨げることがあります。 

購買スケジュール (tdpur3110m000) セッションでプッシュスケジュールが生成される時点で、ブランケット倉庫オーダがすぐに生成されます。ブランケット倉庫オーダは、倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションで表示できます。

ステップ 2. スケジュールラインの再生成

スケジュールの再生成 (tdpur3211m000) セッションで、スケジュールラインを再生成します。

プッシュスケジュールの場合、スケジュールラインの再生成では次の処理が行われます。

  • 購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションと品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションの一方または両方から取得される適切なセグメントセットパターンコードを判別し、購買担当を更新する
  • 適切なセグメントセットおよび出庫パターンに基づき、スケジュールラインの新しい所要量タイプを算定する。これにより、スケジュールラインが適切なタイミングに編成されます。

購買スケジュールラインの生成時にセグメントセットを使用する方法の詳細は、セグメントセットの使用を参照してください。

ステップ 3. 購買発行 (ライン) の生成

発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションを使用して、資材発行または出荷スケジュールについて次のアクションを実行します。

  • 購買発行ライン (tdpur3121m000) セッションで表示される購買発行ラインの生成。詳細は、次の情報を参照してください: 購買発行
  • 購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで表示されるスケジュールラインのクラスタ化。詳細は、次の情報を参照してください: 購買スケジュールラインのクラスタ化
ステップ 4. 購買発行ラインの承認

発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションで購買発行ラインを承認します。

ステップ 5. 購買発行の出力

購買発行の出力 (tdpur3422m000) セッションで購買発行を出力します。

購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションおよび品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションで通信チャネルフィールドが EDI に設定されており、これらのセッションで EDI メッセージを直接発行チェックボックスもオンの場合、購買発行の出力 (tdpur3422m000) セッションで購買発行を出力する必要はありません。自動的に購買発行が出力されます。

ステップ 6. 権限の挿入

権限は、FAB/RAW 権限 (tdpur3534m000) セッションで挿入されます。

詳細は、次の情報を参照してください: 購買スケジュール権限.

ステップ 7. 入庫詳細の挿入

入庫詳細は、購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200) セッションで挿入されます。

スケジュール済品目の入庫および検査の詳細は、次を参照してください。

ステップ 8. 累計の挿入

詳細は、次の情報を参照してください: 購買スケジュール累計.

ステップ 9. 累計および権限のリセット

累計のリセット (tdpur3230m000) または契約合計ライン別累計のリセット (tdpur3230m100) セッションで、累計および権限をリセットします。

詳細は、次の情報を参照してください: 購買スケジュール累計のリセットおよび権限のリセット

ステップ 10. 履歴と取引高データの更新

納入済購買スケジュールの処理 (tdpur3223m000) セッションで、購買スケジュール履歴と取引高データを更新します。この結果、スケジュールラインの状況は処理済に変わります。

購買スケジュールのアーカイブおよび削除 (tdpur3224m000) セッションでは、処理済の購買スケジュールラインを削除できます。

注意

購買スケジュール (tdpur3610m100) セッションでは、注意が必要な購買スケジュールをフィルタして、そのスケジュールラインに適切なアクションを実行できます。たとえば、未入庫で期日が迫っているスケジュールライン、または期日 (計画入庫日) を過ぎたスケジュールラインを表示します。