マルチサイトの有効化処理の概要マルチサイトの有効化処理は、準備段階と実際の有効化段階で構成されます。 準備段階では、マスタデータの定義や調整を行いパラメータを設定します。これを行うには、マルチサイトコンセプトごとに有効化活動を実行します。 有効化活動は、マスタデータやその他の設定の特定のセットです。マルチサイトコンセプトごとに、有効化段階に進む前に完了する必要のあるさまざまな有効化活動があります。ほとんどの有効化活動は必須です。 例として、サイトコンセプトの有効化活動の 1 つに、サイト (tcemm0150m000) セッションでサイトを定義することがあります。 有効化段階では、準備段階で完了した設定に基づいてマルチサイト機能を実際に有効化します。 有効化はコンセプト別に実行されます。最初のコンセプトの有効化が完了したら、次のコンセプトに進みます。 マルチサイトコンセプトの有効化は、さまざまな状況によってマークされます。 初期状況は無効です。準備段階を開始するには、状況を準備中に設定する必要があります。 サイトコンセプトには 2 つの準備段階があります。最初の準備段階では、企業構造マスタデータが定義されます。この段階は準備中の企業モデル状況でマークされます。2 つ目の準備段階では、品目データとその他のマスタデータが定義されます。この状況は準備中状況でマークされます。 準備段階の設定が完了したら、状況を有効に設定して実際の有効化を開始します。 次に示すマルチサイトコンセプトのパラメータは、任意の順序で有効化できます。
有効化する順序は、サイトコンセプトが最後から 2 番目、サイト別ジョブショップコンセプトが最後である必要があります。 有効化処理は、マルチサイトコンセプトの有効化 (tcemm4600m000) ワークベンチセッションで実行します。 コンセプトの状況は一度に複数会社環境のすべての会社について設定されます。ほとんどの有効化活動は、個々の会社について実行されますが、サイトの割当などの一部の有効化活動は、複数会社環境全体についても実行されます。 これは、企業モデル管理モジュールのデータベーステーブルが複数会社環境の会社間で共有されるためです。その結果、それぞれの会社でこのデータが同一になるため、複数会社環境全体でこの活動を同時に実行できます。
注意
有効化パラメータを有効に設定するには、スーパユーザの権限が必要です。通常の権限を持つユーザは、有効化活動を実行して、準備中の企業モデルまたは準備中状況を設定できます。 有効化活動 準備段階で、マルチサイトコンセプトの状況が準備中の企業モデルまたは準備中の場合、コンセプトの有効化活動を完了する必要があります。 マルチサイトコンセプトと同様に、コンセプトの範囲内にある有効化活動にもさまざまな状況があります。有効化活動を完了するには、状況を終了に設定します。 マルチサイトコンセプトを有効に設定する前に、そのコンセプトに必須の有効化活動を複数会社環境のすべての会社で完了する必要があります。 有効化活動を完了する場合は、複数会社環境の複数の会社で同時に作業できます。ほとんどのコンセプトでは、有効化活動を順序に従って完了する必要があります。 マルチサイトコンセプトが有効であるときは、有効化活動の実行やコンセプトの状況の変更はできませんが、有効化データを表示して有効化活動 (tcemm4610m000) セッションで一部の活動にアクセスすることができます。
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