信用状にリンクされた伝票のコンプライアンスチェック

販売オーダ手順、契約成果物手順、および購買オーダ手順の実行時に、関連する伝票に変更を加えることができます。伝票に加えられた変更とリンク済の信用状 (L/C) の必要条件との間に不整合がないかを確認するために、LN では、伝票コンプライアンスチェックが実行されます。

販売オーダ手順、契約成果物手順、および購買オーダ手順の以下のステップの実行時に、LN で伝票コンプライアンスチェックが実行されます。

  • 伝票の承認または有効化
    販売伝票または購買伝票が承認された場合と契約成果物が有効化された場合、LN では、リンク済の信用状の状況が確定に設定されているかどうかの確認が行われます。
  • 倉庫管理への発行

    伝票が倉庫管理に発行された場合、LN では、信用状が以下の状況になっているかどうかの確認が行われます。

    • 承認済 (輸出信用状または国内販売信用状の場合)
    • 発行済 (輸入信用状または国内購買信用状の場合)
  • 出荷の確認

    販売オーダに関連した出荷が確認された場合、LN では、以下の確認が行われます。

    • 出荷金額が信用状の合計金額を超えていないか
    • 信用状の最遅出荷日がリンク伝票の計画納期よりも前の日付になっていないか
  • 入庫の確認

    購買オーダに関連した入庫が確認された場合、LN では、以下の確認が行われます。

    • 入庫金額が信用状の合計金額を超えていないか
    • 信用状の最遅出荷日がリンク伝票の計画入庫日よりも前の日付になっていないか

このチェック結果は、伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000) セッションだけでなく、該当する信用状セッションの従属セッションのチェック結果タブにも表示されます。

また、以下のセッションには、出荷、出荷ライン、および契約成果物に関する伝票コンプライアンス状況も表示されます。

  • 出荷 (whinh4130m000)
  • 出荷 - ライン (whinh4131m000)
  • 契約成果物 (tppdm7100m100)

コンプライアンスチェックで不合格になると、チェックの実行対象となった購買オーダラインと販売オーダラインがブロックされます。契約成果物の場合は、出庫オーダラインが削除され、状況がフリーに設定されます。

ブロックされた販売オーダラインと購買オーダラインは、ブロック販売オーダ (ライン) (tdsls4520m000) セッションと購買オーダ (ライン) ブロック (tdpur4120m000) セッションに表示されます。

注意

伝票コンプライアンスチェックで不合格になった結果として発生したブロックは、ブロック販売オーダ (ライン) (tdsls4520m000) セッションと購買オーダ (ライン) ブロック (tdpur4120m000) セッションで解決できません。

コンプライアンス不合格の解決

コンプライアンスチェックで不合格になった場合は、以下の操作を実行できます。

コンプライアンス不合格を解決すると、ブロック販売オーダ (ライン) (tdsls4520m000) セッションと購買オーダ (ライン) ブロック (tdpur4120m000) セッションで販売オーダラインと購買オーダラインがブロック解除されます。

信用状 (L/C) にリンクされている販売オーダにオーダラインを追加すると、LN でそのオーダラインが信用状 (L/C) にリンクされます。これに伴って信用状の限度額を超えた場合は、以下の結果が生じます。