輸出信用状手順

LN の輸出信用状 (L/C) 手順では、売り手の視点から信用状のメンテナンスと処理ができます。

以下の信用状が使用されます。

  • 輸出信用状 - 国際貿易用
  • 国内販売信用状 - 同国内での貿易用

以下の手順が通常のフローに反映されます。ただし、この手順のさまざまな段階で信用状を調整する必要性が生じた場合は、データを変更するか、信用状を以前の状況に設定しなければなりません。次を参照してください。 信用状のデータまたは状況を変更するには

ステップ 1. 初期信用状

買い手と売り手との間の購買および販売合意に基づいて、売り手は、買い手に買い手の銀行で発行するよう要請する信用状の内容を指定します。信用状の初期状況はです。

輸出信用状のメンテナンスは輸出信用状 (tcgtc0650m000) セッションで行い、国内販売信用状のメンテナンスは国内出庫信用状 (tcgtc0650m200) セッションで行います。

ステップ 2. 信用状への伝票のリンク

権限のあるユーザが関連する伝票を信用状にリンクさせます。これにより、確実に伝票が信用状の条件に従って処理されます。

次を参照してください。 信用状のリンクおよびリンク解除

ステップ 3. 信用状の承認

伝票 (1 つまたは複数) を信用状にリンクさせた後、権限のあるユーザは、輸出信用状 (tcgtc0650m000) または国内出庫信用状 (tcgtc0650m200) セッションの適切なメニューから承認を選択して、その信用状を承認します。

信用状の承認は必須です。信用状手順を続行するには、ユーザが信用状を承認する必要があります。

必要に応じて、ユーザは適切なメニューから不承認を選択して、特定の状況の承認済の信用状を変更することができます。

次を参照してください。 信用状のデータまたは状況を変更するには

ステップ 4.  確定に設定

この手順を続行するには、信用状の状況を確定に設定する必要があります。これにより、リンク伝票を承認し、契約成果物の場合は有効化することができます。

該当する伝票が信用状の必要条件を満たしているかどうかを確認するための伝票コンプライアンスチェックが実行されます。次を参照してください。 信用状にリンクされた伝票のコンプライアンスチェック

通常、この段階で売り手は、状況が確定の信用状の内容に従って買い手の銀行で信用状を開設するよう買い手に要請します。

ステップ 5.  受取済に設定

通知銀行を経由して買い手から信用状を受領した後、売り手は以下のことを確認します。

  • 売り手自身が信用状 (L/C) の必要条件を満たせるか
  • 信用状 (L/C) が販売および購買合意に準拠しているか

該当する場合、ユーザは信用状の状況を受取済に設定する必要があります。

ステップ 6.  返送済に設定

買い手から受領した信用状 (L/C) の修正が必要な場合、ユーザは以下のことを行う必要があります。

  1. 信用状の承認を取り消す
  2. 信用状の内容を変更する
  3. 状況を返送済に設定する
  4. 信用状を買い手に返送する

修正が必要でない場合、ユーザは信用状を受け入れることができます。

ステップ 7.  承認済に設定

受入可能な場合、ユーザは信用状の状況を承認済に設定する必要があります。この状況に設定した後、リンク伝票を倉庫管理に発行することができます。

伝票が倉庫管理に発行された場合と伝票に関連した出荷が確認された場合は、その伝票と出荷が信用状の必要条件を満たしているかどうかを確認するための伝票コンプライアンスチェックが実行されます。次を参照してください。 信用状にリンクされた伝票のコンプライアンスチェック

ステップ 8.  送信済に設定

必要な伝票が通知銀行または確認銀行に提示され、商品が送付されたことを通知する場合は、状況を送信済に設定します。

ステップ 9.  支払済に設定

信用状にリンクされた販売オーダラインの販売請求書に関して受領した支払が信用状の限度額に相当する場合は、その信用状の状況が自動的に支払済に設定されます。

マニュアルで状況を支払済に設定することもできます。

ステップ 10.  クローズに設定

支払を受領した後、ユーザは状況をクローズに設定できます。

注意
  • 前の手順が通常のフローに反映されます。ただし、この手順のさまざまな段階で信用状を調整する必要性が生じた場合は、データを変更するか、信用状を以前の状況に設定しなければなりません。次を参照してください。 信用状のデータまたは状況を変更するには
  • この手順のどの段階でも、ユーザは信用状の状況を取消済に設定することができます。