ローリング周期

このトピックでは、ローリング周期にすることで、周期の寿命を延ばす方法について説明します。

周期には、その周期が有効になる開始日と有効でなくなる終了日が定義されています。ローリング周期の場合、常に同じ周期定義を再利用できます。周期をローリングした場合、指定されている長さの時間だけ、周期の開始日と終了日が先送りされます。

周期開始日が 2009 年 1 月 1 日、終了日が 2011 年 1 月 1 日とします。

この周期を 51 週先にローリングした場合、結果は次のようになります。

周期開始日 周期終了日
ローリング前2009-01-012011-01-01
ローリング後2009-12-242011-12-24

 

この例の詳細については、このトピックで後述します。

シフトする時間数

周期をローリングした場合、LN では、周期の開始日、終了日、参照日が、所定の時間数だけ先にシフトされます。

LN でこれらの時間が先にシフトされる時間数は、次の公式に従って計算されます。

A = B × F × I

公式内のコードの定義は次のとおりです。

  • A - シフトされる時間数
  • B - 週次など、周期タイプで指定される時間の長さ
  • F - 頻度。パターンが繰り返されるまでの日数、週数、月数、または年数
  • I - ローリング間隔: フィールド (間隔フィールドとも呼ばれます) の値
注意

周期タイプが月次の場合、LN では、周期開始日はその月の同じ日にシフトされます。

たとえば、それまでの開始日が 3 月 30 日で、周期を 3 か月シフトした場合、開始日は 6 月 30 日になります。したがって、シフト日数は 92 日になります。

それまでの終了日が 9 月 1 日であった場合、終了日も 92 日間シフトし、12 月 2 日になります。

ローリングが行われる時点

ローリング処理を開始できるのは、周期詳細 (tcccp0143s000) セッションの参照日フィールドがはるか以前の日付であり、参照日が将来の日付にシフトしない場合だけです。このため、できる限り早い機会で周期がローリングされた場合、ローリング処理によって参照日が現在の日付にシフトします。

ローリング処理を開始するには、次のいずれかの方法を選択します。

  • ローリング周期に基づくカレンダーを更新します。カレンダーを更新するには、カレンダー作業時間の更新 (tcccp0226m000) セッションを使用します。
  • パターン時に周期をローリングします。

    1. パターン時の生成 (tcccp0295m000) セッションを開始します。
    2. 特定のパターンまたはパターンの範囲を選択します。
    3. 周期のローリングチェックボックスをオンにします。
    4. パターン時の生成を開始するために、生成をクリックします。
  • マニュアルで周期をローリングします。

    1. 周期 (tcccp0143m000) セッションを開始します。
    2. 周期詳細 (tcccp0143s000) セッションを開くには、周期をダブルクリックします。
    3. 周期のローリングをクリックします。
注意
  • 従業員管理で周期からの日付を取得して割当 LNを作成する場合、 では、周期を自動的にはローリングしません。
  • ローリング処理では、参照日は以前の日付または現在の日付にシフトされます。参照日がはるか過去の日付である場合、参照日付を将来の日付にシフトすることなく、可能な限り頻繁にローリング処理が自動的に繰り返されます。

この例は以前の例と同じですが、この例にはさらに多くの詳細が含まれています。

周期が次のように定義されているとします。

  • 周期開始日 = 2009-01-01
  • 周期終了日 = 2011-01-01
  • 参照日 = 2009-04-01

周期タイプは週次で、頻度は 1 とします。

ローリング間隔: フィールド (間隔フィールドとも呼ばれます) は 51 とします。このため、周期は 51 週シフトすることになります。

周期をローリングするもっとも早い機会は参照日から 51 週後、つまり 2010 年 3 月 24 日になります。

それでは、2010 年 3 月 24 日に周期をローリングしたとします。そのときの影響を次の表に示します。

周期開始日 参照日 周期終了日
ローリング前2009-01-012009-04-012011-01-01
ローリング後2009-12-242010-03-242011-12-24