控除の税金調整を行うには

販売請求書を作成すると、その税額が計算され、租税元帳勘定に転記されます。この税金の計算は請求額にもとづいています。

割引、延滞金利の控除、支払差額などで支払額が請求額と異なる場合は、その税額を LN で調整できます。

税額の調整を設定するには、次のセッションを使用します。

  1. 現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000)
    • 控除の税金調整チェックボックスをオンにします。LN では、割引額、控除された延滞金利、または承認済の支払差額にもとづいて、税金の調整額が計算されます。
    • 控除の元帳勘定フィールドで、税金コードを選択して税金コードと国の各組合せの税金調整に元帳勘定を指定するか、財務取引先グループを選択して各財務取引先グループに対して元帳勘定を指定します。
  2. 選択した内容に応じて、次のいずれかのセッションで税金調整の元帳勘定を指定します。

    • 控除対象税金コード別転記データ (tfcmg0150m000)
      現在の財務会社の元帳勘定を指定します。
    • 財務取引先グループ別の勘定科目 (tfacr0110m100)
      財務取引先グループの元帳勘定を指定します。
  3. 銀行/支払方法別転記データ (tfcmg0146s000) セッションで、税金調整の計算と転記が LN によって行われるステップを選択します。

次の詳細を使用して販売請求書を作成するとします (金額はすべてユーロ単位)。

  • 請求書番号: ACR20050001
  • 金額: 5000
  • 課税国/税金コード: NL/001
  • 税額: 700
  • 延滞金利: 100
  • 割引: 200
  • 期日: 10/06/2005

この例では、延滞金利と割引を含む総額 5,000 ユーロに対して税金が計算されています。

請求書の支払が期日よりも前に行われた場合、受取時の詳細は次のようになります。

  • 入金額: 4700
  • 延滞金利: 100
  • 割引: 200

取引先は 4,700 ユーロしか支払っていませんが、請求時は総額 (5,000 ユーロ) の合計に対して税金を計算しています。つまり、300 ユーロ (すべての控除の合計) に対する税金を計算する必要はなかったことになります。

控除の税金調整フィールドで、控除に対する税金を調整するかどうかを決定することができます。税金を控除することを選択した場合、請求書の作成時に転記された控除額 300 ユーロに対する税金の振戻仕訳が LN によって作成されます。